SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

私のキャリア

新しいPRのかたちを、大好きな場所で作りたい

「ビッ!」と来た、noteとの出会い

――2011年に登場したLINEは、今やアクティブユーザー8,400万人以上のプロダクト(2020年6月現在)へと成長しました。ユーザーコミュニケーションのスタイルにも、変化があったことと思います。

 そうですね。リリースして1年ほど経った頃から、ユーザーが爆発的に増え、それまで続けてきた「すべてを拾う」ようなアクティブサポートが難しくなってきました。そこで、迅速に動く、直接話せるといったSNSの根っこの魅力は残しつつ、より多くの人をサポートできる方法はないか? と、運用方針やガイドラインを整備しました。2017年頃からはLINEの公式Twitterの運用から離れ、より守備範囲を広く、社内のソーシャルメディアに関わることのサポートに重きを置いていましたね。上場も迎え、より社会的な責任もともないますから、「親しみやすさと公共性、バランスの取れたコミュニケーションを成立させるにはどうしたらいいのだろう?」と試行錯誤しながら、基本方針を作っていきました。

――そして、産休と育休を経て、2018年に復職されました。

 1年経って会社へ戻ると、ソーシャルメディアのチームだけでも十数人規模となり、成熟した組織が出来上がっていました。年代も、得意なSNSも異なる、専門部隊です。フェーズの変化を感じましたし、これまで自分が見てこなかった様々な領域があるのだ、と改めて気づいたのもこのタイミングでした。社歴だけはベテランでしたが、復帰後は「自分の足りない部分をインプットしていこう」と、チームのメンバーにいろいろ教わりました。PRは、キャリアが長いほうが良いとは限りません。若いPRパーソンの強みは、同世代の流行や言動を身近に追えること。情報の流通経路を掴めるのは、PRにとって大切です。

――では、なぜnoteへ転職されたのでしょうか。

 LINEが多くのユーザー数を抱え、10から100のようなサービスへと成長を続ける中、私自身は1から10にサービスを拡大していくフェーズを支えるほうが向いているのではないかと感じるようになっていました。そんなとき、ユーザーとして使っていたnoteに、「ビッ!」と来たんです。

 最初は一人のユーザーとして、サービスのUIや機能の良さを感じていましたが、そのうちに、プラットフォームとしての世界観、倫理観のバランスに、惹かれていきました。noteはプラットフォームを「街」に例えることが多いのですが、居心地の良い街を作るために様々な工夫をしているのが見えてきたのです。リアルの世界でも、きれいな街にゴミは捨てないですよね。ポイ捨てするのがもったいなくなるような素敵な街を、本気で作っているのだなと。決定打は、昨年の12月に行われた、note感謝祭に参加したことです。noteファンが集まり、オンラインのプロダクト上に生まれている温かみのある空気感が、きちんとオフラインにもありました。そしてユーザーとnoteの人たちがサービスについて本音で話し合っている関係性を見たとき、「もう決定。絶対にここで働く!」と気持ちが固まりました。

 同時にLINEでの経験から、noteが成長していく過程で抱えている課題について、いくつか思い当たることがありました。

 それで交流のあったnoteの方に「私のこの経験が活かせるかもしれません」と恐れながらも提案させていただいたのです。すると、「ぜひ活かしてください」とご縁をいただき、転職が決まりました。

次のページ
誰にどう思ってほしいのかを考え抜く

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
私のキャリア連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/07/27 14:15 https://markezine.jp/article/detail/33868

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング