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定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法

今後のクリエイターに求められる領域横断

領域横断したスキルが求められる時代に

――番組やライブの演出から公共施設のデザインまで、幅広い仕事に関わっているのに驚きました。御社ではVRやCG技術など様々なテクノロジーを駆使したクリエイティブを作っていますが、テクノロジーとクリエイティブをうまく掛け合わせるために大事なことはありますか。

 領域を横断するということですね。複数のジャンルカテゴリーにまたがった知識を駆使していくことが、今後のクリエイターには求められると思います。たとえば、映画制作を指揮しているのは監督やプロデューサーのように見えますが、欧米ではクレジットの最上部にユニットプロダクションマネージャーという職業が存在するのを知っていますか。

――初めて聞きました。監督やプロデューサーとは何が違うのでしょうか。

 ユニットプロダクションマネージャーは、制作部分だけでなく、昔よりもはるかに幅広く横断的な制作要素の整合性をとってプロダクションを最適化します。

 このような職種が、他の領域でも必要になってくると思っています。クリエイティブに活用できる技術が広がってくると各ユニットのマネジメントができないと難しい。弊社は様々な領域に横断した仕事に取り組んできたので、得意とするところではあります。

今後はIRにチャンスを

――最後に今後の展望を教えてください。

 グローバルスタンダードなクリエイティブを生み出し続けたいです。現状のままだと、日本のクリエイティブ力は下がり続けると考えています。短期的な収益モデルで既存の枠にとらわれたコンテンツ制作を行っているため、小さなパッケージにとどまります。

 一方、K-POPはグローバルマーケットを見据え、長期的なLTVを踏まえた投資をしているため、ミュージックビデオに億単位の予算を投下できたりします。我々としては、そういった大きな予算を投下できるスキームを作りたいです。

――常に長期的なビジョンを見据えてきた、御社らしい展望ですね。

 実は、長い目で狙っているのが日本のIR(統合型リゾート)の仕事です。新型コロナウイルスの影響で、少し先行きが見えなくなっていますが、マカオやシンガポールのIR進出を狙う企業のプロジェクトを請け負っています。

 IRには、ショーや体験型、ライブエンターテインメントが必ず存在します。日本にIRができるとき、日本オリジナルでグローバルと比べても負けないコンテンツが求められると私は考えています。

 日本にIRが進出するのは、きっと4〜5年以上先の話。それまでに、海外クオリティの日本オリジナルコンテンツを作れるよう、新たなプロジェクトに今後も取り組みたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/25 13:31 https://markezine.jp/article/detail/34085

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