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定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法

今後のクリエイターに求められる領域横断

 「NHK紅白歌合戦」でのVR美術セットをはじめ、様々な企業にテクノロジーを駆使した新たなクリエイティブを提供してきたstu。今回は代表を務める黒田貴泰氏に、同社が掲げる「クリエイティブコンプレックス」の意味や、クリエイティブを考える上で大事にしている点を聞いた。

※本記事は、2020年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』56号に掲載したものです。

クリエイティブの複合体がstu

株式会社stu CEO&Founder 黒田貴泰氏
1982年生まれ。クリエイター、証券会社員、プロデューサー、アントレプレナーと異なる職種を渡り歩きながらいずれの業種でもベンチマークとなるアワードを獲得する実績を残し、2017年にstuを設立。音楽や映像、空間、料理、アートなどジャンルや国境を超え、常識や分断のない「クリエイティブコンプレックス」を通し、新時代を踏破する異次元のアイデアを生み出している。stuとしてNHK紅白歌合戦、TWICE、輝夜月などのライブ演出や国内外の巨大商業施設の建設企画、TVアニメ『イエスタデイをうたって』のプロジェクト統括など幅広いエンターテインメントに携わる。

――stuでは「クリエイティブコンプレックス」というチームデザインを掲げられていますね。これはどういった組織を目指していることの表れなのでしょうか。

 「クリエイティブコンプレックス」というのはわかりやすく言えば、クリエイティブの複合体というのを意味しています。「コンプレックス」は複合体という意味があり、造語のように見えますが英語圏ではこのような言葉が使われることもあります。

 我々が受ける仕事は、単発のプロジェクトであるケースは少なく、「アナログだった体験をデジタルに置き換えていく」「ニューノーマルを取り入れた新たな表現」など、長期的なビジョンを見据えたお仕事であることがほとんどです。

 そして、テクノロジーを駆使してゼロから仕組みを作ることも多いため、デザイン寄りの人間とプログラミング寄りの人間をプロジェクトごとに最適な形で複合したプロジェクトチームを作っています。そういった背景から、クリエイティブコンプレックスという言葉を掲げています。

デザインとプログラミングを高次元で両立する

――デザインやプログラミングなど、様々な領域に特化した人材を複合して良いクリエイティブを生む組織を目指していらっしゃるのですね。ちなみに、御社のクリエイターが共通して持っているクリエイティブの考え方はありますか。

 デザインとプログラミングをともに高次元で両立させるということですね。現在世に出ているクリエイティブのほとんどは、デザインかクリエイティブのどちらかに偏ったものです。技術的にすごいものはどこかデザインがイマイチだったり、デザインが良いものは、技術的な制限が付いていたりします。

 我々は社内外の様々なアセットを統合して、同じ予算でもデザインもプログラミングも置いていかず、良いクリエイティブを生み出すことを心がけています。

――黒田さんがクリエイティブを考える際に大事にしていることがあれば、教えてください。

 先述した長期的なビジョンを見据えることにつながりますが、短期的で次につながらないことをやらないようにしています。クライアントのために、専用品と言えるクリエイティブを作っても、今後のプロジェクトに活かせません。

 ありがたいことに、クライアントのほとんどが長期的なビジョンに共感してお仕事を依頼してくれます。そのため、A社で行った仕事で得られた知見や技術をB社とのプロジェクトで活用し、さらに進化したクリエイティブを生み出す。それを繰り返すことで、先のビジョンを見据えた大きなプロジェクトに取り組むことが可能になっています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/25 13:31 https://markezine.jp/article/detail/34085

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