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なぜGoogleのシェアが落ちているのか?

 米国大手IT企業・プラットフォーマーを数社にわたり経験してきた著者によるコラム。検索エンジンのシェアに、大きな変動が起きている。著者の見解とは?

検索エンジンのシェアに異変が起きている

 若い世代は、検索エンジンでポイントを貯めているという。長年、Googleを使ってきた自分にとって、検索エンジンでポイントを貯めようなんて、考えたこともなかった。どうやら、時代に乗り遅れてしまったのかもしれない。

 最新のデータ(2024年6月)によると、日本においても、Google検索のシェアが落ち始めた。その一方で、Microsoft Bingのシェアが伸びている。Bingは28.05%で、Googleは65.03%となっている(参照:Desktop Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats)。

 昨年のBingのシェアは15%ぐらいなので、2倍近く伸びているようだ。これはデスクトップの数字で、モバイルの検索シェアにも変化はあるが、まだデスクトップほどではない。だが、全体の検索エンジンのシェアに変化が起こっているのは、間違いないようだ。Googleの全盛期には90%程度のシェアがあったのに、かなり落ちたなぁと感じている。

図表1:赤い線がGoogle、青い線がMicrosoft Bingの推移 出典::Desktop Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan/#monthly-202401-202406
図表1:赤い線がGoogle、青い線がMicrosoft Bingの推移 出典:Desktop Search Engine Market Share Japan | Statcounter Global Stats

 ちなみに、この5月と6月の2ヵ月の推移は大きな変化なので、念のため、Googleの知人とMicrosoftの知人にそれぞれ確認してみた。両方ともに、曖昧な表現だったが、それぞれの社内の数字と比較すると、今回のStatcounterの変化は大きく出ている気配だった。もちろん、両社とも実数を教えてくれる訳ではないが、その話ぶりから推察して、トレンドとしては、Googleが低下傾向でMicrosoft Bingは上昇傾向といって、間違いなさそうだ。

 さて、では、なぜ今、Microsoft Bingが伸びて、Googleのシェアが落ち始めたのか? その原因は何なのか? 私は、その原因は、大きく3つあると考えている。

  1. Googleの検索クオリティの悪化
  2. MS Rewards(ポイントプログラム)の普及
  3. Microsoft Copilotの浸透

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この記事の著者

ヴァイオレット・エヴァーインディゴ(ヴァイオレット・エヴァーインディゴ)

1990年代に米国西海岸に留学し、シリコンバレーで就職。1998年のGoogle誕生に衝撃を受け、ネット広告・デジタルマーケティング領域に職域を転換。2000年代初めに帰国。米国大手IT企業・プラットフォーマーを6社経験。デジタルマーケティングのコンサルティングを生業とする。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/10 09:00 https://markezine.jp/article/detail/46126

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