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なぜGoogleのシェアが落ちているのか?

GPT-4を無料で利用する方法

 そして、3つ目のポイントは「Microsoft Copilotの浸透」だ。ChatGPTが登場して以来、生成AIが一般の人々にも普及し始めている。その中で、Copilotの利用者数も順調に伸びているようなのだ。そして、じつは、通常は有料のGPT-4がブラウザEdgeのCopilotで無料になっている。Microsoftは、まったくと言ってもいいほど、この宣伝をしていないようだが、口コミで「CopilotではGPT-4が無料で使えるらしい」と拡散しているようだ。ヘビーユーザーの方にとっては物足りないかもしれないが、一般の方々には、ブラウザEdgeのCopilotでGPT-4が無料で使えるなら、まずはそれで十分ということだろう。

 ブラウザEdgeのCopilotを使うと、Edgeのデフォルトの検索エンジンが当然、Microsoft Bingであるため、その影響でBingユーザー数も増えているのだろう。その人たちの中には、Copilotを使うことがメインで、知らない間に、Bingを使っている人も多いかもしれない。

 さらに、スマホアプリ「Bing」「Copilot」のユーザー数も伸びているようだ。なぜなら、PCで「Bing」「Copilot」を使い始めると、そのままスマホでも乗り換えたほうが、ポイントが貯まりやすいので、お得だからだ。画像2(左)はスマホアプリ「Bing」のキャプチャ画像だ。ここで検索したり、ニュースを読んだり、あるいは、特典クイズに回答すると、MS Rewardsのポイントが貯まっていく。もはや暇つぶしにちょうどよくて、何本かニュースをみて、クイズに回答するだけでポイントをもらえるので、空いた時間になんとなく使っている人も多いようだ。ポイント欲しさに使うというよりは、バス停や歯医者などでの待ち時間などに、特典クイズに回答し暇をつぶしていると、知らない間にポイントが貯まっている感じだ。

画像2:(右)スマホアプリ「Bing」のキャプチャ画像 (左)スマホアプリ「Copilot」ではスライドボタンをオンにすると簡単にGPT-4を使うことができる
画像2:(左)スマホアプリ「Bing」のキャプチャ画像 (右)スマホアプリ「Copilot」ではスライドボタンをオンにすると簡単にGPT-4を使うことができる

 そして、そのままスマホアプリ「Copilot」ボタンで、無料で使えるGPT-4を使っている人も多いだろう。画像2(右)「Use GPT-4」のスライドボタンをオンにすれば、使えるようになっている。

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コモディティ化が進む検索エンジン

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この記事の著者

ヴァイオレット・エヴァーインディゴ(ヴァイオレット・エヴァーインディゴ)

1990年代に米国西海岸に留学し、シリコンバレーで就職。1998年のGoogle誕生に衝撃を受け、ネット広告・デジタルマーケティング領域に職域を転換。2000年代初めに帰国。米国大手IT企業・プラットフォーマーを6社経験。デジタルマーケティングのコンサルティングを生業とする。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2024/07/10 09:00 https://markezine.jp/article/detail/46126

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