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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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【特集】人と組織を強くするマーケターのリスキリング

マーケターの転職市場動向から考える、キャリアアップに必要なリスキリング

 マーケターと一口に言っても、メーカーなどの事業会社や広告会社などの支援会社、プラットフォーマーやメディアなど様々な働き先が考えられる。本記事では、長きにわたりマーケティング人材のキャリア設計支援に携わっているホワイトグラッシーズの野崎大輔(白メガネ)氏に、転職市場の最新動向やマーケターに必要なリスキリングの形について話してもらった。

※本記事は、2024年3月刊行の『MarkeZine』(雑誌)99号に掲載したものです

支援会社のデジタル人材確保の動きが鈍化

株式会社ホワイトグラッシーズ
代表取締役 CEO 野崎大輔氏

デジタル時代におけるサステナブルなキャリア設計を支援する白メガネ。広告・マーケティング・インターネットサービス領域専門の転職&副業エージェントや採用コンサルティングに従事。リクルートの人材ビジネス、博報堂DY系アイレップにてデジタルマーケティングの実務、転職エージェントでの事業責任者等を経て2021年に独立。YouTube「白メガネTV」更新中。

──数多くのマーケティング人材のキャリア設計支援をしている野崎さんにお聞きします。昨今のマーケティング関連の職種に対する企業のニーズはどのように変化していますか。

 コロナ前は、広告会社などの支援会社を中心にポテンシャル採用が活発に行われ続けていましたが、現在その動きが鈍化しており、即戦力人材の採用ニーズが高まっています。

 これまで10年以上、マーケティング領域のキャリア設計支援に携わってきましたが、企業の採用に対するハードルはここ10年で一番と言っても良いほど高くなっていると感じます。これまでは企業側が事業成長に伴い採用にアクセルを踏んでいる状況でしたが、直近は求職者のほうが多い買い手市場と言えます。

 ただ、成長産業のマーケティングに関するオファーは増加傾向です。たとえば、DX関連の業務領域は採用需要に対して経験者の数が少ないことから条件の良いオファーが出やすく、未経験でもポテンシャル採用のチャンスがあります。その他にも順調に事業を伸長させているSaaS企業や、一部のコンサルティングファームのデジタル人材は採用を強化中です。

──求職者側のニーズは変化していますか。

 消費財メーカーをはじめ、生活者になじみのあるブランド・企業のマーケターは常に人気があり、変わらず憧れの職種です。しかし、外部パートナーと連携している部分が多いため採用枠も少なく、新卒社員からも社内異動で人気のあるポジションのため、転職して入社するのはとてもハードルが高いと言えます。

 そして、大きく変化したのは大手プラットフォーマーや外資のアドテクノロジーベンダーの人気です。給与面はもちろん、ステータスもあって転職先として高い人気を誇っていたのですが、2023年に複数の外資企業でレイオフがあった影響もあり、現在も採用を絞っている状況が続いています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/02 09:30 https://markezine.jp/article/detail/45245

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