Adobeが掲げるDX戦略
「あらゆる企業がコロナの影響でデジタル化してそれが加速している」と語るのは、2020年1月よりAdobeのデジタルエクスペリエンス事業責任者に就任したアニール・チャクラヴァーシー氏だ。
アニール氏は、前職ではエンタープライズクラウドデータ管理製品ベンダーのInformatica(インフォマティカ)のCEOとして、同社のビジネスモデルの変革をけん引してきた。現在はAdobe Experience Cloudのビジネス戦略を担い、デジタルトランスフォーメーションを推進している。アニール氏は、Adobe Experience Cloudについて詳しく語った。
日本企業にDXが必要な理由
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックにより、様々な業種業態で急速にデジタルシフトが進んでいる。この状況に対し、「コロナ禍を機に、あらゆる企業・業界においてお客様がデジタルでのやりとりを求めているということが明らかになりました」とアニール氏は語った。
「BtoB企業の顧客もBtoC企業の顧客も、デジタルでの企業とのやりとりを求めています。銀行や製造業といった、実に10年も前からDX(Digital Transformation)の推進を掲げていたもののなかなか進んでいなかった業種においても、コロナ禍を機に一気にDXが加速しています」(アニール氏)