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水野貴明の“技術から学ぶ”アクセスログの読み方

第5回 検索エンジンからのアクセスはこうして解析されている(前編)


検索エンジン解析の仕組み

 まず、検索エンジン由来のアクセスから解析できることは、以下の2つです。

  • 検索エンジンの検索結果から、どれくらいアクセスがあったのか。
  • どんなキーワードで検索が行われたのか。

 この2つの解析は、実は同じ情報を分析したものです。その情報とは、前回解説したリンク元の解析と同じく、「リファラー情報」です。

 検索エンジンでは、検索結果をリンクとして表示します。そのため、検索結果ページからリンクをクリックしてあなたのサイトにアクセスした場合、そのアクセスのリファラー情報には、検索結果ページのURLが入っていることになります。そこで、リファラー情報の中から、検索エンジンの検索結果ページのURLを抜き出して調べれば、検索エンジンからどれくらいのアクセスがあったのかがわかるというわけです。

図.2 リファラー情報から検索エンジンのアクセスを調べることができる。

 さらに、検索結果ページのURLには「どんなキーワードで検索を行ったのか」という情報も含まれています。例えばYahoo!やGoogleの検索結果ページをブックマーク(お気に入り)に登録しておき、あとで再度呼び出せば、再び同じキーワードでの検索結果にアクセスできます(ただしそこに表示される検索結果は、もちろんその時点でのものに変化します)。これは、ブックマークに登録されたURLの中に、検索のキーワードが含まれていることを意味しています。

検索結果ページのURL

 例として、Yahoo! Japanでの検索結果ページのURLを見ながら説明していきましょう。これは「hatena」というキーワードで検索したときの検索結果のURLです。そのため、URLの中に「hatena」という文字が入っているのがわかります。

図.3 Yahoo! Japanの検索結果ページのURL。

  このように、検索結果のURLには「どこの検索エンジンで、どのキーワードで検索したのか」という情報が含まれています。そのおかげで、そのリファラー情報を調べると、検索エンジン由来のアクセスを解析することができるというわけです。

 ちなみに、URLの中には日本語をそのまま含むことができません。そのため、日本語のキーワードは「%A4%CF%A4%C6%A4%CA」のように、「URLエンコード」と呼ばれる変換を行った文字列になります。このURLエンコードとそれに伴う問題点については、後編でもう一度触れることにします。

次のページ
そのURLは検索エンジン?

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この記事の著者

水野 貴明 (ミズノタカアキ)

1973年東京生まれ。バイドゥ株式会社勤務の兼業テクニカルライター。学生のとき に父親が買ってきたパソコン(マイコン)と出会い、コンピュータとの付き合い を開始。大学は有機化学、大学院では分子生物学を学ぶも、就職で再びコンピュータの道を進むことになった。その後インターネットの普及により、様々な方に出会う機会を得て1999年より執筆活動を開始。 http://d.hatena.ne.jp/mizuno_takaaki/

 

著書
『アクセス解析でホームページの集客を極める本』 水野 貴明著、 ソーテック社、2005年3月 
『詳解RSS~RSSを利用したサービスの理論と実践』 水野 貴明著、ディー・アート、2005年8月

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/19 10:04 https://markezine.jp/article/detail/342

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