SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

実践!マーケティングアカデミー

検索ニーズの変化に対応し“偶然の出会い”を創出 「一休.com」サイトリニューアルの狙い

検索ボックスの利用者が20%増全体の売上も増加

――ではUI変更後の成果を伺えますか?

花房:まず、検索ボックスのUIをわかりやすいものにしたことで、この検索パーツの利用者が20%増加しました。検索ボックスを使って検索するユーザーさんは、そもそも宿泊意欲が高い方ですので、利用者が増えたことで、サイト全体のCVRも高まりました。

佐藤:また先程も述べた通り、レコメンドのクリック率が高くなり、そこからの予約数も増えています。単価も高まったことから、全体の売上も12%向上しています。

――短期間で成果が顕著にあらわれていますね。

佐藤:そうですね。UI変更は全体の50%から始めたのですが、新旧のUIで初めから数字の変化があったため、すぐにもう半分のUIも変更しました。こんなにも顕著に表れることはあまりないので、驚きましたね。

花房:また数字以外でも、ヘビーユーザーさんから「見ているだけで楽しい」というような声も挙がっており、それがすごく嬉しいですね。ウィンドウショッピングのように「一休.com」を眺めてくれるユーザーさんも増えているのではないでしょうか。

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

佐藤:レコメンドは作って終わりだと、そのうちユーザーさんも飽きてしまい、クリック率もどんどん下がってしまうと思います。でも実は、今クリック率は毎日徐々に上がってきているんです。もちろん、勝手に上がってるわけではありません。実は、当社で作っているレコメンドロジックは一つではなく、社内で3人のメンバーがそれぞれ完全に別々にロジックを作っているんです。どのロジックが一番良いかというのを日々競い、精度が良いものを残していくようにしているんです。そのメンバーの一人に代表の榊もいるのですが、みんなが負けず嫌いなのでこの体制が結構刺激になっています(笑)。今後も飽きの来ない、楽しいレコメンドロジックを作っていくことで、ユーザーのみなさんに新たな出会いを提供していきたいですね。

花房:UI変更はモバイルからスタートしたのですが、先程申し上げたとおり、数字としても既に成果が出ており、手応えを感じています。次はこの成功パターンをPCに転用していくことが、直近の目標ですね。やはりモバイルとPCの検索体験は異なるものですので、PCではPCならではの体験を検討して、使いやすく、見ていて楽しいサイトにしていきたいです。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
実践!マーケティングアカデミー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/09/25 15:30 https://markezine.jp/article/detail/34337

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング