「共通認識」と「体系化」を意識した資料共有
資料の共有においても、次のようにルール化することでアクセスをしやすい仕組みを構築しています。
事業部で蓄積したマーケティングメソッド資料作成と理解度テストの実施
ベーシックでは、社内で蓄積してきたナレッジとノウハウをひとつにまとめた「BtoBマーケティングメソッド」を作成しています。

メンバー各々が独自にナレッジを仕入れると「メンバーによって言っていることが違う」という状態に陥りがちです。メンバーそれぞれが持っているノウハウの齟齬をなくすために共通の資料を作成し、随時アップデートすることで齟齬を防いでいます。
資料内では、BtoBマーケティングにおける施策の全体像から、細かい施策のポイントまで詳細を紹介しています。


この「BtoBマーケティングメソッド」を読むことで、BtoBマーケティングの基礎知識はもちろんのこと、自社のマーケティングの取り組みについて事業部全体で共通認識を持てるようになっています。入社直後のメンバーには資料をもとに研修を行い、理解度テストを実施しています。
資料は事業部内で随時更新できるようにし、情報のアップデートをしているのため、新人やマーケターに限らず、セールスやCSのメンバーがお客様に関わる時など、様々な場面で活用できるのも特徴です。
社内の情報の徹底した共有によるノウハウの体系化
チームやメンバーの作成した資料や取り組みは、マーケティングノウハウの宝の山です。しかし、各々がバラバラに管理したままでは、個人の情報のまま持ち腐れになってしまうため、ベーシックでは「kibela」と「Googleドライブ」を活用し、最新情報が常に1ヵ所に集まっている状態を作りました。

新しく入社したメンバーでも「わからないことがあった時はここにまとまっている」という場所を作っておくことで、事業部の全体像をスムーズに把握できます。
いくら「最新の状態を維持しましょう」と伝えても、個人の意識だけでは運用が止まってしまうことも想定されたため、プロダクト、マーケティング、セールス、CSのチームごとにナレッジ推進担当をおき、担当者が月に1回チームの資料更新を確認するルールにしています。
資料一覧には、ホワイトペーパーや広告クリエイティブ、営業資料・研修資料など、様々な資料がまとまっています。
ルールを細かく決めすぎてしまうと更新が億劫になり運用が止まってしまう危険性があるため、基本的にはチームごとまとめ方は任せていますが、見出しをお見せすると、以下のような構成になっています。

実際のkibelaの一覧ページには、各資料へのリンクを下図のようにまとめ、施策に悩んだり、必要な資料が欲しいと感じたりした時は、kibelaを探すようにしています。

チーム全体のリテラシー向上で長期的な成長を
今回はナレッジ共有の側面も踏まえながら、ferret Oneで取り組んでいるマーケティングリテラシー向上のための取り組みについてお伝えしました。バリューチェーンが重要となってくるSaaS事業において、各チームの情報共有はマーケターとしての能力を高める重要な取り組みです。
コロナ禍で多くの企業において採用予算が削減されマーケターの新規採用が難しい中、チームのマーケティングリテラシーを向上させることが長期的には組織としての成果の最大化につながると考えています。