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SHIBUYA109 lab.×SNOW Japan 若者トレンド変遷研究

【若者トレンド徹底分析!】時代ごと、どう変わった? 女子が目指した「かわいい」の変遷


情報収集ツールや技術革新がトレンドの鍵に

長田:最近だと、TwitterやInstagramなどで自分のパーソナルカラーを検索ワードにして似合うコスメを探す子が増えました。

崔:SNSでの情報検索のスキルは本当に高くなっていますね。2015年に既にTwitterで検索していた子がいましたが、当時より今のほうがSNSとの接触時間が断然多く、情報収集の量もかなり増えています。

長田:2015年~2016年頃はまだ雑誌が主な情報収入源の子も多かったですが、Instagramでハッシュタグ検索ができるようになったことも影響していそうですね。

崔:2016年なんて、まさにごちゃ混ぜ。雑誌もあるし、Instagramもあって……。情報収集の方法の進化で言うと2016年が節目かもしれません。

崔:2017年頃からなんとなく新しい方向性が見えてきた感じがします。本格的にトレンドの細分化が起きて、「これが流行ってるからやろう」じゃなく、みんなが自分の軸で情報を収集し、自分の好みに合うものを取り入れるようになっていきました

長田:SNSで好みを探求できてしまうから、いわゆるマストレンドが無くなっていったんですよね。トレンドを自分に合うように編集するようになりました。

 そしてちょうどその頃から、お買い物前にレビューを入念にチェックしてからお買い物に行く子が増えてきた気がします。最近は本当に多いです! 「お買い物に失敗したくない」という気持ちがかなり強いようです。

崔:検索スキルの向上によってお買い物の形も変化していったんですね。デジタルの話でいうと、先ほどお話ししたスタンプのカスタマイズ化も、テクノロジーの力によってできるようになったこと。データの処理能力が上がり、顔を認識するポイントが増えて、パーツをより細分化して表現できるようになり、目、鼻、口だけではなく、鼻の細かいポイントまで調整できるようになったんです。

長田:技術の革新が先にあって、結果的にトレンドが生まれたパターンですね! 海外のトレンドを輸入したり、自発的に起こったり……若者たちのトレンド発生の要因は様々ありますが、最近は技術革新の影響が非常に大きいです。

 理想の姿やトレンドが細分化・多様化し、一つのトレンドが大々的に流行ることがなくなった今、テクノロジーが与えるインパクトは非常に重要な起点です。

【2015~2020年 若者トレンドのポイント】
・SNSの情報検索機能の発展で、若者の情報検索ツールはSNSがメインに
・SNSでの口コミ等情報収集に時間をかけるようになり、「間違えたくない消費」が加速
・若者のトレンドとテクノロジーの進化は密接に関わっている

まとめ:SHIBUYA109 lab.所長コメント

現在のファッションやコスメのトレンドにおいて、SNS上で「#消えそうな色コーデ」や「すっぴんパウダー」など、若者の間だけで認識されている検索ワードが生まれるなどの動きも活発で、5年前と比較すると、若者トレンドが鎖国化し、若者の間だけでトレンドとなるものが増えています。</p>  <p> また、若者の情報源やトレンドは細分化・多様化し、自分好みにカスタマイズする”編集能力”が高まっています。「マスのブーム」が起きにくくなっている今、若者の間で起こっている各トレンドのリアルな熱量を把握することが、非常に重要です。次回は「ヲタ活」にフォーカスし、若者トレンドを解説していきます。お楽しみに!

 現在のファッションやコスメのトレンドにおいて、SNS上で「#消えそうな色コーデ」や「すっぴんパウダー」など、若者の間だけで認識されている検索ワードが生まれるなどの動きも活発で、5年前と比較すると、若者トレンドが鎖国化し、若者の間だけでトレンドとなるものが増えています。

 また、若者の情報源やトレンドは細分化・多様化し、自分好みにカスタマイズする”編集能力”が高まっています。「マスのブーム」が起きにくくなっている今、若者の間で起こっている各トレンドのリアルな熱量を把握することが、非常に重要です。連載次回は「ヲタ活」にフォーカスします。お楽しみに!

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SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)

around20(15~24歳)に特化するマーケティングチーム。毎月およそ200人を超える「新しい世代」と向き合い、独自の視点からその生態をひも解きます。

詳しくはこちら:https://shibuya109lab.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/13 14:42 https://markezine.jp/article/detail/34417

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