TikTok For Businessは、2018年8月~2020年5月に実施したTikTokの広告「#Challenge(ハッシュタグチャレンジ)」全112案件を分析。UGC(User Generated Content/ユーザー生成コンテンツ)を生み出し成功させる法則をまとめた「TikTok #Challenge Tips」を公開した。
そのため、「認知(Awareness)」から「商品理解、好意度のアップ(Engagement)」「購買(Action)」に至るまでのすべてのファネルにおいて効果を発揮するという。
UGCを拡散させる3つの手法とは
ブランドや商品の認知から理解、好意度のアップに至るまでには、UGCの「情報拡散力」「エンゲージメント強化力」を活かした以下3つのアプローチ方法が有効だということが明らかになった。
(1) リコール型
キャッチーな楽曲・振り付けやロゴ等で商品を強く印象付ける手法で、新商品発売時など、一気に認知を高めたい時。
(2) ベネフィット型
ベネフィットを疑似体験させ、実感として理解を促す手法で、説明が難しい商品機能を理解させたい時。
(3) エデュケーション型
具体的な使用シチュエーションを提示・啓蒙する手法で、商品使用機会を創出・習慣づけたい時。
さらに、検討・購買などアクションを促す際には、UGC接触者(投稿者・視聴者)の行動喚起にコミットするアプローチが効果的だという。
たとえば、動画投稿者の商品購買・サービス利用を前提としたマストバイキャンペーンで、ユーザー目線のブランド体験を投稿・拡散。この場合、動画投稿者のみならず、視聴者の追体験(購買)の促進に効果を発揮する。
BPM120以上の楽曲を使用すると動画投稿数が約1.7倍に
#Challengeの成功に欠かせないことは、常に「ユーザー目線」であることだ。
たとえば、ユーザーがノリやすいBPM120以上の楽曲を使用すると、公式動画再生数が増加、動画投稿数も引き上がる傾向がある。動画投稿数の平均値で見ると、BPM120以下を100%とした場合、BPM120以上は174%と約1.7倍になった。
また、ユーザーがアレンジできる余地を残すことも、動画投稿数の増加と情報拡散の促進には重要だ。啓蒙要素(コアメッセージ)は担保しつつ、ユーザーがオリジナルの演出を追加できる構成になっていることが、#Challenge参加の動機につながったという。
【調査概要】
調査期間:2018年8月~2020年5月
調査対象:該当期間に実施した#Challenge(全112案件)
Data Source:TikTok内部データ、ブランドリフト調査
出典:TikTok #Challenge Tips 2020
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