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サステナブルが前提?メルカリをよく使う?「Z世代のショッピング実態調査」から得られた3つの発見

Z世代のショッピングはサステナブルが前提?

 次は仮説2、「Z世代のショッピングはサステナブルが前提?」です。

 みひちゃんは、SDGsについてYouTubeやインスタで発信するなど環境問題や社会問題への関心が高い学生です。今回のショッピングでも、ロフトでマイボトルを探したり、着なくなった服をH&Mでリサイクルしたりとサステナブルに配慮した行動が見られました。

みひちゃん:サステナブルを意識して、長く使えるものを買うようにしています。古着は可愛いし環境にもいいことをしている気がするので好きです。一方で、ファストファッションにはジレンマを感じています。学生だからお金がない、だけど大量廃棄問題や製造過程が気になるという感じです。ファストファッションでも長く大事に着られるならいいかなと割り切って買っています。

 さて、他のZ世代のサステナブルへの関心度はどれくらいなのでしょうか? アンケートとZ世代会議で調査してみました。

社会問題、環境問題には全員関心がある

 アンケートで、社会問題や環境問題に関心があるかという質問をしてみました。すると、答えてくれた全員が「ある」もしくは「まぁある」という回答に。一方で、最近買ったものを思い浮かべてもらい、それを買う決め手にサステナブルが含まれていたかを尋ねてみると、含まれていたと答えたのは27名中わずか5名でした。社会問題に関心はあるけれど、行動には反映されていないということでしょうか?

社会人3年目・Yさん
「SDGsについては頭では理解しているけど、なかなか自分ごと化できません……。自分が選んだものがたまたまサステナブルだったらとても嬉しいです」

大学2年生・Mちゃん
「サステナブルを意識したいけど、ファッションやコスメを楽しみたい気持ちもあります。友達がビーガンになったのでビーガンのことを理解しようと思うけれど、自分がビーガンになれるわけではないです」

大学4年生・Tくん
「ダメな考え方かも知れないけれど、やっぱりひとつの買い物で何かが変わるとは思えないです。着なくなった服も、シェアしたり売ったりするのはだるいし、サステナブルを自分ごと化できていないかも知れません」

 サステナブルを買い物に反映できていないという話がでつつも、「長く使えるものを買うようにしている」「すぐ使わなくなるのがわかるから、流行のものは買わないようにしている」という意見もたくさん聞くことができました。サステナブルを意識しているかと問われるとピンとこないようですが、自然と長く使えるものを選ぶ傾向があるのかもしれません

【発見2】

社会問題、環境問題にはみんな関心がある。しかし、それを買い物に反映させるのは難しいと感じている様子。一方で、自然と長く使えるものを選んでいる傾向が伺える。

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Z世代はメルカリ世代?

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この記事の著者

渋江 みのり(シブエ ミノリ)

1998年生まれ。青山学院大学心理学科4年。
2018年からdotで活動を始め、現在はdotのメディア部として活動中。大学卒業後、dotに入社予定。
 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/12/02 07:00 https://markezine.jp/article/detail/34756

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