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dotグラフィで探る、Z世代のホンネ

サステナブルが前提?メルカリをよく使う?「Z世代のショッピング実態調査」から得られた3つの発見

Z世代はメルカリ世代?

 X、Y世代の方に「Z世代っていらなくなったものはすぐにメルカリっていうイメージがあるけど、実際どうなの?」というご質問をいただき調査してみることにしました。今回密着したみひちゃんは、よくメルカリを使うそうです。

みひちゃん:いらなくなったものはメルカリか、人にあげるか、リサイクルBOXです。ただ、メルカリは売れるかわからないし、値下げ交渉があったり郵送の手間があったりするので面倒だなと感じてしまいます。

 Z世代会議で他のdotメンバーにもどれくらいメルカリを使用しているか聞いてみました。すると、買いはするけど売りはしないというZ世代が多いことがわかりました。

Z世代にとってメルカリは「売る場所」ではなく「買う場所」

 23名のdotメンバーにいらなくなったものをメルカリで売るか尋ねました。すると、メルカリで売ると答えたのは4名に留まりました。いらなくなったものはどうしているのか、なぜメルカリを使わないのか話を聞きました。

大学2年生・Mちゃん
「メルカリのアプリはインストールしたんですけど、使ったことはないです。片付けをしたいのに、売れるまで待つのが嫌で……」

大学3年生・Oちゃん
「教科書はメルカリで買います。安いし届くのが早いので。いらなくなったものは友達にあげます。めんどうなので売ろうとは思わないです。売るためのコツがいったり、値下げ交渉されたり大変そうだなって」

大学4年生・Tくん
「メルカリ使ったことないです。新しいツールを使うことに疲れてしまって……いらなくなったものが売れたらいいだろうなとは思うけど、ただ捨てるだけの楽さに負けてしまいます」

 メルカリで買うものとしては、本や教科書をあげた人が大半でした。メルカリで洋服などを買わない理由は、仮説2のオンラインで服を買わない理由と同じようです。

 いらなくなったものは友達や親戚にあげるという人が圧倒的で、メルカリを使わないのは面倒くさく感じてしまうのが一番の原因のようです。

【発見3】

Z世代はメルカリで買いはするけど売りはしない。メルカリで買うものとして多いのは本や教科書。メルカリは交渉や郵送が大変そうというイメージがあり、いらなくなったものは友達や親戚にあげている。

ショッピングから見えてきた、Z世代の受け身の姿勢

 子どもの頃からSNSを使いこなしてきたZ世代。この世代にとって、情報は入手するものではなく、自然に入ってくるものという感覚が強いです。

 今回、3つの仮説からZ世代のショッピングについて調査してきましたが、この3つに共通するキーワードは「受け身の姿勢」ではないでしょうか?

 まず、Z世代のショッピングはInstagramで情報を受け取ることから始まります。日々、Instagramからたくさんの情報が入ってきて、Z世代はそこから自分のなりたい雰囲気を選んでいるのです。

 サステナブルに関しては、X世代、Y世代よりも敏感な世代です。若ければ若いほど、地球の危機が他人事ではないからです。今回の調査でも全員が何かしらの関心を持っていることがわかりました。しかし、日本のZ世代は能動的にサステナブルに取り組んだり調べたりするのは苦手です。「自分の選んだ商品がたまたまサステナブルだったら嬉しいな」という意見が、みんなが感じているものではないかと思います。

 メルカリについても、買うけど売りはしないというところに「受け身の姿勢」を感じます。安く買えて届けてくれるのは嬉しいけど、自分で値段をつけて売り文句を考えて相手と交渉するというのは苦手分野かもしれません。

 いかがだったでしょうか? Z世代のショッピングについて何か発見があったら嬉しいです。次回のテーマは「Z世代のデート」。こちらも世代で価値観の違いがかなり見られました。お楽しみに!

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この記事の著者

渋江 みのり(シブエ ミノリ)

1998年生まれ。青山学院大学心理学科4年。
2018年からdotで活動を始め、現在はdotのメディア部として活動中。大学卒業後、dotに入社予定。
 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/12/02 07:00 https://markezine.jp/article/detail/34756

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