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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

実践!マーケティングアカデミー

「データを用いたCXで新しい王道を作る」コメ兵が取り組む、OMOプロジェクトとは?

デジタル武装を経た接客と安全感のある店舗体験を提供したい

――サービスだけでなく、仕事の手法や働く環境もデジタルシフトが進んでいますね。

 職場のITリテラシーを高めたいなら、デジタルなしでは仕事ができない環境と機器を用意する。これを、私は「デジタル武装」と呼んでいます。口だけで「デジタルに強くなりましょう」と言っても、接客や現場仕事が多い業種では、ITリテラシーの取得は二の次です。だったら、日常的にデジタルを使う環境を作るしかありません。店舗間や本部との連絡は、電話やFAXがメインでしたが、1年以上前にGSuiteを導入し、すべてチャットに切り替えました。すると、みんなオンラインのコミュニケーションに慣れ始め、資料作成や共有もすべてデジタルでできるようになったのです。この土壌があったおかげで、コロナ禍のリモートワークやオンライン会議も、スムーズに実現できたと感じています。

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

 おそらく、以前と同じような商習慣には戻らないと考えています。街にも少しずつ人が戻っていますが、「リアル」「デジタル」のどちらかに振り切るのではなく、お客様の選択肢を増やすことが大切です。「ぜひ店舗へいらしてください」から「(不安がなければ)店舗にもいらしてください」に変わっていく中、私たちもウェブ接客や来店予約の仕組みを導入しましたし、「安全感」にも投資していきます。お客様が安全にお買い物できるように、最大限の対策を打ち、「安心してご来店ください」と、そのアクションを伝えていく。半年前までは一切かからなかったコストですが、これからは無視できません。

 その上で店舗は、今まで以上に体験を提供する場として重視されますし、体験を広い意味で捉えていく必要があります。デジタルの登場で、お客様が発見し、買うまでのサイクルが短くなり、目まぐるしく変化をし続けていますが、その手前で仲良くなるフェーズが生まれました。これは、ECのみの体験だけでは、相当難しいところだと思います。効率を考えたら、五感で体験できる店舗が最適でしょう。デジタル武装したスタッフがいる安全感のある店舗で、サービスやブランドと仲良くなる体験を提供する。これが、王道になるのではないでしょうか。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/25 15:30 https://markezine.jp/article/detail/34892

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