リール、IGTV広告の機能もますます充実
パンデミックによって人々の行動が変容する中、Instagramは利用者、クリエイター、そしてブランドが自身を豊かに表現する場として、進化を続けている。シャー氏はエンターテインメント、コマース、コネクション(つながり)の各領域における機能拡充の方針を明かした。
今年リリースされた「リール」は、Instagramが最も力を入れて開発している機能のひとつだ。エンターテインメントの創出・消費の形態が変わりゆく中、誰もが短い動画を創り出したり発見したりできる。ブランドにおいても商品の説明からバイラル動画まで、クリエイティブなコンテンツが続々と誕生。現在もホーム画面にリール専用のタブを置くテストを行うなど、改良が続けられている。
また、興味関心の高い利用者にリーチする方法として、IGTV広告のテストも実施。IGTV広告は利用者がフィード内で15秒のプレビューをタップし、動画全編を続けて視聴する際に挿入される。ブランドは、没入感の高い動画広告を通じて、Instagramで展開されるカルチャーの一部になれる。
80%の人が製品またはサービス購入の判断の参考にInstagramを使っているという調査結果を踏まえ、コマース領域の利便性を高める試みも進んでいる。ショッピング専用のホーム画面を用意したほか、発見から購入までの流れをよりスムーズにすべく、Instagramショッピングの機能をフィードやIGTV、ライブ、リールにも拡充する予定だ。
ほかにも人々の共同制作を支援する一環として、3人以上でのライブ配信機能を提供する方針だ。
シャー氏は各機能の将来像とともにプラットフォームが目指す姿について次のように語り、セッションを締めくくった。
「私たちは利用者やブランドがそれぞれの方法でInstagramを活用し、他者とつながる様子から、多くを学んできました。その創造性から、つながりの多くがデジタル上で生まれるであろう将来のビジネスについて、ヒントを得ています。引き続き、消費者行動への理解を深め、つながりの構築をどのように支援できるか考えていきます」(シャー氏)
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