企画に必要なトレンドを見つける
では、このような投稿クリエイティブの企画や制作、またそれらを含む理想的なアカウント運用とはどんなものでしょうか。
DLEでは20代前半の若手社員がSNSディレクターとして、ネタ出しからクリエイティブ制作、投稿まで一貫して担当しており、中には5年以上携わっているスペシャリストもいます。ここでは、SNSディレクター視点でTwitterアカウント運営において心がけているポイントをご紹介します。
まず、投稿クリエイティブの企画や制作で心がけていることは次の3点です。
1.「Twitterモーメントカレンダー」や「トレンドカレンダー」を活用して事前にネタを作る
2.類似のアカウントをフォローしておき、近いクラスタで流行っているトレンドを中心にチェックする
3.UGCのトレンドに積極的にのっかる
UGCとは「User Generated Contents」の略で、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツのことです。Twitterであれば一般ユーザーによるつぶやきのことを指します。Twitterのつぶやきで流行っていることを、ネタとして積極的に使用します。
上記のように、Twitterユーザーは何が好きなのか、何で反応してくれるのかをツールを使いながら見つけていき、アカウントのキャラクターにあったネタを制作することが肝です。この投稿はJC・JKを中心に若者間で流行した言葉である「ぴえん」と2円をかけて、流行に乗じた投稿になります。
— 吉田@鷹の爪団(本物)/TV新シリーズ絶賛放送中 (@yoshida_justice) June 12, 2020
投稿で気をつけるべき「時間帯」「サムネイル」
投稿の仕方だけでも得られる反応が変わります。投稿時に意識すべきポイントは次の2点です。
1.時間帯
吉田くんのアカウントは朝8時に投稿しています。その理由は、トレンド(〇〇の日)に合わせた投稿が多いからです。〇〇の日のトレンドは午前中に上がりやすく、午後になると新しいニュースによりトレンドが流れてしまう可能性が高いため午前中の投稿にしています。
2.サムネイルの見せ方
画像投稿時には画像サイズのアスペクト比を調整することで、サムネイル表示された時に画像全体が見えるようにしています。これにより、画像をクリックしなくとも見せたい情報を見てもらえるようになります。
また、画像はなるべくシンプルなものがおすすめです。色が多く使われている派手な画像よりも、シンプルな画像の方がかえって目が留まりやすいため、背景などが複雑にならないように気をつけています。
運用にかかせない「KPI設定」「ネタ管理」
またTwitterアカウント運用において、これらの投稿を次に活かすために普段から行うべきこともあります。次の2点です。
1.KPIを設定し、週次で数値を確認する
フォロワーの推移だけを見ていると、何が原因で増えて減ったのかその原因が不明確です。アカウントの成長を確認し、施策改善のヒントを得るために、投稿のインプレッション・RTなどをKPIとして設定し、毎週数値を確認しています。ポイントはアカウントの成熟度によってKPIを変更すること。たとえば、ある程度フォロワーが多くなれば投稿のRT数ではなく、いいね数も重視するといった変更を行います。
2.過去のネタも保存しておく
既にネタにしたトレンドが再びトレンドに上がった時に、投稿をリサイクルできるよう、過去のネタを保存していつでも取り出せるようにしておきます。たとえば、スマートフォンの新機種が発表された際はその話題がよくトレンドに上がります。
