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コロナ禍で問題視される“情報の不確実性” サイト内検索の精度向上で実現する「プル型」マーケティング

ワンストップな検索結果でサイト離脱・機会損失を防ぐ

 会見の中盤では、清水氏が従来のサイト内検索の課題を踏まえながら、Yext Answersの4つの機能を紹介した。

 Webサイトの検索では、ECサイトでは製品検索があったり、店舗ページでは店舗検索があったり、求人情報のページに行けば求人情報に関する検索があったりと、情報の種類、カテゴリーごとにサイト内検索が別れていることが多い。清水氏は「何かを検索したいと思っても、知りたい情報に見合った検索バーを見つけられないと、検索をすることができない」と課題を指摘する。

 そこでYext Answersでは、「ユニバーサルな検索」として、一元化された検索バーですべての情報を検索できるようにしている。すべての情報から一括で検索できるだけでなく、情報のカテゴリーごとに検索することもできる。

 また、コンバージョンを促進するCTA(コール・トゥ・アクション)を自由に設置できる機能もある。検索から整理整頓された情報を表示した上で、ユーザーに次のアクションを促すこともできる。そして前述の通り、「答え」をダイレクトに表示するため、リンクをクリックして中身を確認する必要がなく、ワンストップで答えを提供できる。

クリック/タップで拡大
【クリック/タップで拡大】
化粧品メーカーのサイト内検索をイメージしたYext Answersの画面。
CTAとして「詳細を見る」「オンラインで購入する」のリンクを表示している

 「メリットは、ユーザーが求める情報を最短で提供する点です。通常の場合、ユーザーはサイトを訪れ、大体3~4クリックで欲しい情報が見つからないとサイトを離脱する可能性が高まります。Yext Answersでは、一元化された検索バーに検索ワードを入力すると、欲しい情報を容易に見つけることができるので、ユーザーは予約、購入などのアクションをすぐに取ることができます」(清水氏)

 また、企業やブランドの公式なWebサイトで情報が見つからないとなると、検索エンジンへ逆戻りをして、検索エンジンで同じような検索をするユーザーも多い。再検索時には誤った情報や、競合他社の情報も表示されてしまう可能性もある。清水氏は、企業サイト内検索の精度を上げておくことで、こういった機会損失を防ぐ手立てにもなると強調した。

顧客インサイトから検索体験を改善

 ユーザーにより良い検索体験を提供するためには、顧客の解決したい課題、インサイトを見つけ出し、改善を行う必要がある。清水氏が紹介した4つ目の機能は、この顧客インサイトを得るための機能だ。

 Yext Answersでは、実際にユーザーがどのような検索をしたのかをダッシュボードですべて可視化でき、検索結果をクリックした数や、トランザクションの推移、収益の高かった検索ワードは何なのか、といった観点から検索行動を分析できる。ここからPDCAを作り、回すことで、検索の精度を上げることが可能となる。

 「たとえば、実行された検索で答えを提供できなかった場合は、答えを提供できていない検索ワードをダッシュボードで確認し、Yext Knowledge Graphに情報を追加することで、同じ検索がされたときに答えが表示できるようになります。このような改善の積み重ねによって検索体験を向上し、エンゲージメントを促進することができます」(清水氏)

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【クリック/タップで拡大】
「テイクアウト」という検索ワードで答えが提供できなかった場合、
Yext Knowledge GraphにFAQとしてテイクアウト関連の情報を追加することで、
次に同じ検索がされたときに答えを表示できる

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購買率2.2倍、サポートコスト45%削減を実現

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/08 09:00 https://markezine.jp/article/detail/35135

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