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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

カルビー谷澤さんのキャリアに学ぶ、支援会社→事業会社の転職で必要なマインド

営業時代に培われた、顧客貢献の視点

野崎:では、インテージ時代にどのようなことをしていたのか教えてください。

谷澤:最初は営業として食品・日用品メーカーと向き合っていました。営業時代の経験は、現在のキャリアにも活きていると思っています。というのも、営業時代の上司から「売上は顧客貢献の対価指標である」と教えられてきました。そのため、普段からインテージの立場ではなく、クライアントの立場に常に立つことを意識した提案ができ、そのお客様視点は今も活かせていると思います。

 また、マーケティング部門は営業や商品開発など様々な部署との調整も必要になるので、その際のネゴシエーションも営業時代の経験が少なからず活用できていると感じます。

野崎:谷澤さんのように自らリードして他人を巻き込みながら仕事を進めていくことは再現性が高いです。特に事業会社に転身すると横断的に様々な部署と関わることが増えるため、なおさら磨くべきスキルとなっています。現在、支援会社で営業をされている方もこの点を意識すると、今後のキャリアの幅が広がるでしょう。

 さて、営業を経てリサーチャーとしてもお仕事していたと思いますが、リサーチャー時代に得られて今に活かされているスキルセットはなんでしょうか。

谷澤:リサーチャーとしては、調査の企画書や調査票を作成し、調査結果の分析・報告を主に行っていました。その中で得られたのは、マーケティングのフレームワークに当てはめて俯瞰して物事を見る分析力ですね。4年半近くリサーチ業務に携わっていました。

対面に行くのが一番の近道

野崎:俯瞰で物事を見る経験は重要ですね。たとえば、リスティング広告やSNS広告など、限られたチャネルで職人的にスキルを伸ばすとインハウス運用者としての事業会社キャリアになりがちです。インテージで約7年半在籍後、現在のカルビーに転職されるわけですが、なぜこのタイミングで念願の事業会社への転身だったのでしょうか。

谷澤:ありがたいことにクライアントの中期経営計画策定の前提となるようなリサーチに携わるような機会も増え、また調査結果をもとに新しい商品の企画などを提案することも増えていったのですが、ただそれが提案止まりになってしまったんですよね。

 クライアントの戦略に踏み込むような仕事することが増えたことで、提案止まりでなく、その先の意思決定や実行まで携わってみたい、という想いが強くなり転職を決めました。

野崎:その中でカルビーさんを選んだのはなぜでしょうか。

谷澤:元々インテージでは食品・飲料メーカーを中心に向き合っていたので、多少の業界知識もあり、いち早く対応できるのではと考えたのが大きな理由です。

野崎:先ほども触れたのですが、支援会社サイドから事業会社に転身するケースは、目の前のクライアントと同業界や同規模感になりやすいです。たとえば、ダイレクトマーケティング領域を支援していたならD2C系企業、大手メーカーとの向き合いが多いなら大手メーカーへの転職を狙うべきなんです。

 自身が狙うべき事業会社に求められているスキルセットを逆算しながらキャリア設計することが重要です。なんとなく事業会社マーケターを目指していると、支援会社より狭き門を突破することは難しいでしょう。

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事業会社でフィットするための視点とは?

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/01 07:00 https://markezine.jp/article/detail/35247

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