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MarkeZine Day 2020 Autumn Kansai

広告インハウス化成功企業に聞く、組織作りの秘訣と気をつけるべきポイント

パートナーに広告代理店を入れる場合どうする?

 ここまででインハウス化のコツはわかったが、とはいえなかなかすぐにすべてをインハウス化するのは難しい。さらに企業の状態によっては広告代理店の力を借りる必要があるケースもあるだろう。その際のパートナー選びの秘訣はあるのだろうか。

 脇坂氏はこれに対し「業務の理解度」を挙げた。広告代理店のモチベーションや協力姿勢を引き出すように広告担当が自社の魅力を説得力をもって伝えた上で、対等な関係でしっかり議論できるかどうかがポイントだという。

 田中氏は、複雑なオペレーションが必要な広告運用の場合、なるべく堅牢なインフラや体力を備える大手の広告代理店に任せるべきだと語った。

 「現時点で広告代理店と協業していて、いずれインハウス化したいという計画や気持ちがある場合、その意思が代理店側に伝わってしまうとモチベーションが保ちづらくなってしまいます。なるべく早い段階でインハウス化の計画を正直に伝え、誠実に向き合っていくことが大事だと思います」(田中氏)

インハウスはビジネスを成功に導く近道

 最後は脇坂氏、田中氏から「インハウスとは何か?」についてコメントがあった。まず、田中氏にとってインハウスとは、「ビジネスを成功に導くための近道」だという。

 「ブレーンを内部に抱えることができるのがインハウスの本質です。小さな課題を地道に潰してゆけば競合に負ける要素がなくなり、結果的に競合他社との差別化が達成できるはずです」(田中氏)

 脇坂氏は「インハウスはマストではないが、実行できると幸せな組織が作れる」とした。

 「私自身、ボトムアップで1から組織を作ってきましたが、デザインや開発の担当者との間に一体感が生まれた瞬間はこれまで見えなかった風景が広がり、成果も出やすくなりました。もしチャレンジしたいという意思があるなら、一兵卒でも挑戦してみてほしいです」(脇坂氏)

 そして、モデレーターである清水氏はこれまでの話を踏まえ「意思決定と施策実行スピードを上げていくことがインハウス化においては大事であり、また事業課題と目線が合うパートナーとも向き合いながら、ビジネスを成長させる手段としてインハウスは活用できることが、今回のセッションでわかった」とまとめ、セッションを終えた。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2021/01/25 09:00 https://markezine.jp/article/detail/35259

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