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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Autumn

クロスメディアが変える!広告コミュニケーションの現場

第2回 オンライン広告とオフライン広告の複雑な事情2~認知を取るためのマス広告とアクションを生み出すプロモーション~


Webが「ライン」=「中核」となりうるか?

 今回お話してきたのは、「マスメディア4媒体」と「インターネット」は、そもそもの関係性の構築の仕方が違っていた、ということでした。しかし、「マスメディア4媒体」+「インターネット」という考え方をすると、またちょっと見え方が違ってくるのではないでしょうか。

 「一方向的な企業からの主張」を伝えるマス広告と、イベントやキャンペーンから生まれる対話や店頭やパッケージから伝わる体験を生み出す販促活動の間には、かつて大きな溝がありました。しかし、これらの両方に関わることのできるインターネットの存在は、今後企業のコミュニケーション活動に大きな影響を与える部分だということができるでしょう。

 最近では、マス広告からインターネットに誘引し、参加や体験を醸成するというやり方も多く使われるようになってきています。特に、テレビCM内で検索窓の画像を入れて、検索を促す場面が増えていることにお気づきの方も多いでしょう。今後は、インターネットのコミュニケーションは重要なポジションを占めるようになります。

 また、単に流行ってる、勢いがある、というだけでなく、こうした動きを分析し、そこに秘められている新たな可能性をつかまえることが大切だと思います。インターネットに関わっている人たちは、新しいシステムやビジネスモデルにばかり注目しがちです。しかし現在、最も求められているのは、"Above the line"と"Below the line"の中間地点にある、まさに「ライン上のコミュニケーション」です。そして、ラインをはさんだ双方に影響を与えられるのが、まさに「クロスメディア」という視点だと思います。

 こうした観点からあらためて広告を考えると、広告主として、媒体社として、広告に対する目が変わってくるのではないでしょうか。"Above the line"と"Below the line"、そして"Through the line"へ。クロスメディアの発想が、これからもその重要性を増していくことは間違いありません。

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この記事の著者

三輪 宗久 (ミワムネヒサ)

(株)アサツー ディ・ケイ勤務。インターネットに関する、調査マーケティング、制作メディア・事業開発・事業推進などの担当を経て2004年よりクロスメディアセクションへ。現在は、さらにADKインタラクティブ・ディビジョンにて、インタラクティブコミュニケーションを中心にクロスメディアプランニングに従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/11/14 21:07 https://markezine.jp/article/detail/352

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