ファンが自主的なアンバサダーになってくれる
いいたか:ユーザーとのコミュニケーションを密に取ること、リアクションの投稿内容を変えたことによって得られた成果や、具体的な事例があればお教えいただけますか?
竹渕:1年ほど様々なコンテンツを出す中で、ミルボンに興味を持っていただける方々は、私たちが思う以上にミルボンの商品に向き合い、好きでいてくれていると感じました。
有益な情報であれば周りの人にも拡散してくれる傾向がわかったので、Twitterの中で伸びているみなさんの役立つハウツー系の投稿を分析し、それに近い形で何ができるかを考えました。引用リツイートが増え、商品が限られたファンから人伝いに広まっていく流れが多くなりました。
おはようございます。冷え込む日が続きますね
— ミルボン milbon (@milbon_FYB_MAG) January 23, 2020
寒いと頭皮の血流も悪くなりがちなので、ヘッドマッサージをしてあげると良いですよ
オフィスやお風呂はもちろん、美髪ケアをしっかりしたい派の方は、お風呂上りに頭皮用美容液を使ってマッサージしてあげるのもGood#ミルボン #オージュア pic.twitter.com/7edzEb2vj0
竹渕:これによって、SNS上の言及の量が増えただけではなく、その内容の質が「推奨」になっています。ここ1~2年では「なんか良いシャンプーない?」と誰かが投稿すると、ミルボンの相互フォローの方がすかさずレコメンドしてくれるんですね。自主的なアンバサダーとして、私たちが気づかないような早さで(笑)。SNSのコミュニティの中で、ファンがミルボンをサポートしてくれる状況が整ってきたのは、非常に大きな効果だと思います。
UGCの伸び悩みをキャンペーンで解決
いいたか:UGCは一定の値まで達すると、それ以上増えなくなってしまうこともあります。その限界に達したとき、新たに取り組んだ施策はありますか?
竹渕:ミルボンは季節ごとに新商品がいくつも出るブランドではないので、同じ商品を繰り返し紹介することが多くありました。興味を持ってくれているユーザーも飽きてしまうため、何か策を考えなければいけないと思っていました。
池田:ちょうどその頃に、KADOKAWAのレタスクラブさんからフォロー&リツイートキャンペーンのコラボ企画にお誘いいただいたんです。結果的にフォロワーが約8,000人増え、それまでのファン層とは別のフォロワーがついたことで、新たにUGCが創出されやすい環境が生まれました。
レタスクラブさんとの企画start!!
— ミルボン milbon (@milbon_FYB_MAG) April 30, 2020
皆さまの在宅ワークにささやかですが、
プレゼント
今できるcareでrefreshしながら #おうち時間でもっときれいに
① @milbon_FYB_MAG @lettuce__club Wフォロー‼️
② 本ツイート #RT
→ミルボンcare item&Quo card1000円
詳細https://t.co/85WwFiaSGr… pic.twitter.com/3NCbMQSPan
いいたか:知られていない商材を新規ユーザーに届ける場合では、キャンペーンも有効ではありますよね。良質なフォロワーを集めても手に取る人以上の数にはならないですし、そうなると歩留まりが起きて、口コミの総量の成長は止まってしまいます。
池田:そうですね。そのためキャンペーンを自社で考え、当時効果が高いと聞いていたビンゴ企画を実施することにしました。コロナ禍でも自宅でできるヘアケア・地肌ケアをビンゴの項目(5×5のマス)として入れています。
ビンゴの各マスの項目は、実施するよりも前の時期に、毎日のツイートで紹介していました。毎日追えて、ケアを実践できている人は、ビンゴをすべて埋められるようになっているんです。結果、「家でやってみました」とか「ほぼビンゴになりました」といった口コミを多くいただけました。
\ #おうち時間でもっときれいに /
— ミルボン milbon (@milbon_FYB_MAG) June 8, 2020
ヘアケア情報を楽しみながら学べるビンゴを作ってみました!あなたはいくつ当てはまるか、をつけて #ミルボンおうち時間ビンゴ で教えてください
フォロー&ビンゴ結果のツイートをして頂いた方に、抽選で10名様に素敵なプレゼントも☺️ 応募方法→ pic.twitter.com/FP48PZGY0s
いいたか:単純にフォロー&リツイートで何かモノを貰えるようにするだけでなく、ハードルを持たせるのもひとつの手法ですね。特に新商品だと、単純に投稿するだけではフォロワーは増えないため、何かしらの企画を仕掛ける必要はありますね。