はじめに
Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同調査のもと、定点観測として「検索サービスの利用実態」に関する調査を実施した。前回の調査では、Yahoo!のユーザーとGoogleのユーザーに明らかな違いがあることが分かった。
今回は、スポンサーサイト(Googleにおいてはスポンサーリンク)閲覧の有無、検索結果がスポンサーサイトと自然検索結果上位に表示された際のユーザーの行動、検索から商品購入までの期間について調査した。
調査概要
- 調査対象者 :16歳~59歳の男女(性年代の均等割付け)
- サンプル数 :500
- 調査期間 :2008年4月9日~2008年4月10日
- 調査方法 :インターネットリサーチ
- 調査機関 :株式会社メディアインタラクティブ
調査結果サマリー
- 60%以上がスポンサーサイトを見ている。
- スポンサーサイトと自然検索結果の2つが表示された場合、57.8%は自然検索結果、25.8%はスポンサーサイトをクリックする。
- 半数近くのユーザーが、お目当ての商品を検索して、数日経ってから購入を決める。
検索結果画面のクリック率:約4割がスポンサーサイトもクリックしている
Q1では検索結果画面のスポンサーサイトと表示された部分の閲覧について尋ねた。その結果、「たまに見ている」が55.8%と最も多く、次いで「見ない」が34.8%となった。「たまに見ている」と「よく見ている」を合わせると62.2%おり、ユーザーのスポンサーサイトへの接触機会は60%を超えていることが伺える。
Q2では「スポンサーサイトと自然検索結果」2つの検索結果画面のクリック有無について、
- スポンサーサイト:検索結果の上位部分(色のついた部分)と右側に表示される部分
- 自然検索結果:キーワードを入力して検索した検索結果画面で、広告ではない部分
上記2つの表示部分でどちらをクリックすることが多いか尋ねた。その結果「自然検索結果をクリックすることが多い」が57.6%、「スポンサーサイトをクリックすることが多い」が25.8%となった。
Q1の結果を考慮すると、特定のキーワードを検索した際に、自然検索結果において上位表示されるようSEO対策することが重要であると考えられる。また「スポンサーサイトをクリックする」と「どちらも同じ位クリックする」ユーザーを合わせると40%以上おり、自然検索結果とスポンサーサイトの使い分けが必要だと考えられる。