目的に合わせたCTAの置き方を
MZ:では、最後のトリガーである「CTAを押したくなる」についても解説をお願いします。
犬飼:最後のCTAに関しては、CTAを入れるカードの位置を工夫することです。具体的には「最後のカードにCTA」「全てのカードにCTA」「敢えてCTAを入れない」という3つの方法が存在します。
1つ目の「最後のカードにCTA」に関しては、先ほど紹介した「ストーリー」や「使用方法」など、順を追って全てのカードを理解してもらう構成に最適な方法となっています。カルーセル広告を通じて情報を得た上でLPやアプリストアに遷移するため、利用者のCVRが高くなることが期待できます。
2つ目の「全てのカードにCTA」に関しては、「特長・効用・キャンペーン」「商品・キャラ一覧」のようにカルーセル内のカード順序を入れ替えても成立する構成におすすめの方法です。どのカードにもCTAを置くことで、特定のカードが気になった段階ですぐサイトやアプリストアに遷移でき、多くのコンバージョンにつながると考えています。
3つ目の敢えてCTAを入れないのは、少しイレギュラーなケースです。たとえば、ラグジュアリーブランドなどブランドの世界観を大事にする場合、CTAのメッセージは敢えて入れないケースも多いです。ただ、基本的にはCTAを入れることをおすすめします。
今後もさらなる追加アップデートを
MZ:今回3つのトリガーへの対策を教えていただきましたが、その他に良いクリエイティブを用意するためのポイントはありますか。
犬飼:たとえば、一般的には画像サイズは1対1の正方形にすることをおすすめしています。カルーセル広告では右端に次のカードを見せるため、通常のカードフォーマットに使う横長画像・ビデオを入れてしまうと、小さく表示されてしまいます。
また、カルーセル広告のツイート本文を長くしすぎないことも重要です。長くしてしまうとスマートフォンの画面内に全ての要素が収まらなくなってしまいますので。
MZ:カルーセル広告を効果的に活用するヒントがよくわかりました。犬飼さん、ありがとうございました。最後に、今後の展望を教えてください。
犬飼:2020年11月にカルーセル広告を無事リリースできましたが、これで終わりではなく今後もより良いパフォーマンスを発揮するためのアップデートを予定しております。また、カルーセル以外にも新しい広告フォーマットを提案していきたいと考えています。
そして何より、日本の広告主様と広告代理店様の声はプロダクトを改善する上で非常に貴重だと考えています。今後もカルーセル広告をはじめ、Twitter広告に対するご意見・ご要望をお寄せいただけると幸いです。