SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

生活者データバンク

コロナ禍でも伸びた!男性の基礎化粧品購入

これからの男性スキンケアの動向を予想

 今回は「年齢が若いほど女性用基礎化粧品、年齢が高いほど男性用基礎化粧品を購入する傾向があり、新型コロナウイルス流行によってその傾向はより強まった」ことが明らかになりました。しかし、この市場はまだ発展途上であり今後大きな変化があってもおかしくありません。この流れが続けばスキンケアに性別の垣根がなくなっていくかもしれませんし、あるいは、男性向けのスキンケアブランドや商品が今よりも確立していくかもしれません。

 ここ最近は後者の勢いも強くなってきており、大手メーカー・ブランドから新たに男性向け商品が誕生したり、若年男性に向けたインターネット通販のみで購入できるブランド、女性とシェアできるユニセックスな商品が登場したりと、着実に男性向け商品のラインアップが増えています。これも“男性向けを使いたい、もっと商品を選べるようになりたい”というニーズに応えたものであると思っています。中高年層が選べる幅も広がりますし、若年層も真に若年男性の肌悩みに応えているものがあれば「男性向け」のほうがより手に取りやすくなったのではないでしょうか。

 また、この市場をより活発にさせる後押しには「スキンケア文化の浸透と習慣化」が必要と考えています。少しずつ浸透し始めているものの、洗顔に比べて化粧水や乳液を使用している人は少ないようです。「洗顔→化粧水→乳液」という一般的なフローも多くの男性は知らない、または、なんとなく知っているけど自分には必要がないと思っている可能性があり、こういった人にどうやって情報を伝えていくのかが大きな鍵になると思われます。

 「ニーズに応えられる商品が豊富になること」「スキンケアの方法がわかって、習慣になること」が同時に進むことで年代に関係なく、より多くの男性がスキンケアを自分ごととして捉え、関心が高まり、行動につながっていくのではないでしょうか。今回は化粧品について見てきましたが、他にも、市場全体が縮小しても伸びているサブカテゴリーや、あるいは想定とは異なるターゲットの購入などに着目すると、新たなビジネスチャンスが見えてくるかもしれません。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
生活者データバンク連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

前田 彩(マエダ アヤ)

株式会社インテージ 事業開発本部 パネルリサーチ 事業開発部消費者グループ
2018年、株式会社インテージに入社。消費者パネルリサーチの運用・品質管理を担当し、主に日用雑貨や化粧品を中心に消費者の購買データに触れ、市場動向をウォッチしている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/04/28 08:30 https://markezine.jp/article/detail/36157

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング