TVer独自のターゲティングを実現
――御社は2020年11月に広告プロダクトを刷新し、運用型広告「TVer広告」をリリースされましたね。TVer広告ではどのようなアップデートを行ったのでしょうか。
一番大きく変わったのは、独自のターゲティングを拡張した点です。ユーザーのアンケートをもとにした属性データに加え、コンテンツに関するデータ、そしてDMPを掛け合わせたサードバーティーデータ。これらのデータを活用して、様々なターゲティング配信を実現しました。
属性に関しては、生年月、性別、郵便番号をユーザーが実登録しているため、非常に高い精度を誇っています。また、このターゲティングはコネクテッドTVでも同様に活用でき、コネクテッドTVでは「ひとりで使う」か「みんなで使う」かを聞いているため、家族と同居しているかどうかも把握できています。
また、TVerの広告は高い視聴完了率であること、そして嫌悪感・違和感なく広告が受け入れられるのも大きな特徴です。我々の調査では有音完視聴率が84.6%を超えており、ビデオリサーチの調査では、「動画広告を自然に見られる」が47.6%、広告主に信頼感が持てるが35.3%と、無料動画投稿サイトと比べても高い数字を誇っています。
――なぜTVer広告では、嫌悪感や違和感が少なく、視聴者に受け入れられているのでしょうか?
元々テレビCMが入っていたコンテンツをキャッチアップで配信しているため、コンテンツの切れ目が明確で広告枠が構成しやすく、ユーザーも他のネット上の動画に比べて自然に見られるのだと思います。
――確かに、動画投稿サービスだと急にミッドロール広告が流れてくることもあるので、それと比べると自然に感じるかもしれません。
ドラマだと1時間近い長尺のコンテンツなので、非常にロイヤリティも高いです。コンテンツ自体も放送局が考査をきちんと行っているので、ブランドセーフティの観点から見ても安全だと言えます。

