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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

Facebook中村さんに聞く、グロース志向でキャリアを広げる方法

自分自身にブランド資産を形成する

MZ:では、最後に3つ目のターニングポイントについても教えてください。

中村:3つ目は転職ですね。厳密には、転職の前に現在ファミリーマートのCMOを務める足立光さんとイベントに登壇したときがターニングポイントでした。

 足立さんはイベントの中で「マクドナルドの、P&Gの足立光って言われたくない」とおっしゃっていて、それを聞いて「なるほど。足立光というブランド・エクイティを形成したいのか」と思ったのです。また同時に、まだ自分はP&Gの中村で、自分らしい価値というものが作れていないと感じました。

 P&Gの中で非常に楽しく仕事をしていましたが、この日以降外に目を向けるようになり、様々な業界の方とつながって対話して勉強するようになった結果、もっと様々な領域のビジネスに関わりたいと思うようになり、転職を決めました。

 Facebook Japanに転職を決めたのも、多岐に渡るカテゴリー、ビジネスモデルを見ることができると思ったためです。Facebook Japanに転職して以降も、社外イベントなどを通じて様々な方とコミュニケーションをとるのは引き続き行っています。

成長するために意識した3つのこと

MZ:ここまでターニングポイントについて振り返ってきましたが、ご自身がキャリア形成をしていく上で、意識していたことはありますか。

中村:まず前提として、私はキャリア志向というよりはグロース志向でした。会社や役職よりも、自分が成長するためにどんな能力・スキルを身に付けるべきかを考えて道を選んできました。その上で意識していたのが、「T字のようにスキルの深さと幅を意識すること」「コンフォートゾーンに入らないように意識すること」「現場を離れないこと」の3つです。

 1つ目に関しては、たとえばデータアナリストとしてのスキルだけ深堀するのではなく、クライアントに説明する営業力など隣接するスキルを身に付けるなど、スキルの深さと幅を常に意識しながらキャリアを選択してきました。

 もし現在デジタルエージェンシーでFacebook広告の運用オペレーションを経験しているならば、他の媒体の運用を経験すれば深さが生まれるでしょうし、営業やプランナーなどに異動すればスキルの幅が広がると思います。

 2つ目に関しては、ずっと自分がストレッチできる環境に身を置きたいので、ある程度今担当している仕事が余裕をもって回せるようになってきたら、すぐ別の仕事にチャレンジするようにしています。気持ちの良いコンフォートゾーンからいち早く脱出することで、自らに負荷をかけて成長を促しています。

 そして、3つ目に関しては、ユーザーのインサイトリサーチで実際に消費者に合ってみるなど、現場感を大事にしたいと思っています。もちろん、現在はマネジメントのポジションではありますが、自分でも現場の仕事を担当するようにしたり、常に現場の感覚を忘れないようにしています。

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基本を大事にした上で自分の型を作る

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36396

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