※本記事は、2021年6月25日刊行の定期誌『MarkeZine』66号に掲載したものです。
ユーザー数ではLINEとYouTubeが圧倒的
ニールセン デジタル株式会社 セールスアンドアナリティクスマネージャー
シニアアナリスト 高木史朗(たかぎ・しろう)氏データベースマーケティング支援のベンチャー企業にて、セールス及びアナリスト業務を経験した後、2011年8月ネットレイティングス(現ニールセン デジタル)入社。アナリストとしてEコマースや動画などのデジタルサービスの視聴者行動分析やデジタル広告の効果測定サービスの開発および分析業務に従事。
――直近の各SNSプラットフォームの利用動向に関して教えてください。
弊社ではiOSとAndroidユーザーのパネルを有しており、アプリをはじめとしたスマートフォンの利用状況を測定しています。その測定結果を拡大推計し、今回特集に登場するInstagram、Twitter、LINE、TikTok、そして動画SNSとしての側面を持つYouTubeの利用状況を調べました。
我々のデータでは、LINEとYouTubeの利用者数が突出しています。そして、InstagramとTwitterの利用者数は拮抗しており、TikTokが続いているという状況です(図表1)。
我々のデータが18歳以上を対象としているため、TikTokを使っているであろう18歳未満の若年層のデータは把握できていません。その影響も受けてこのような結果になったと考えています。
また、一人当たりの利用時間とセッション回数(利用頻度)で各SNSのポジショニングマップを作成しました(図表2)。
これを見ると利用時間に関してもYouTubeとLINEが長いことがわかります。ただ、セッション回数ではYouTubeよりもTwitter、Instagramのほうが多いことが明らかになっています。