スピード感をもってつながれる点が魅力
一方、管理職としてTwitterを活用する営業企画室の山口氏(@precious_yama)は「利点はスピード感。もっと早く始めていればよかった」と効果を明かす。
「これまで月数回のイベントなどでしかつながれなかったお客様、同業者の方とも一瞬でつながって、話が展開していくようになりました。メールやイベントなどでは考えられない速さです」(山口氏)
山口氏が自身の運用のひとつの基準としているのは、プロフィールの閲覧数だ。会社の営業・ブランディングツールとして使用する以上、会社名やそこに属する自身について知ってもらうことが重要だと考えている。そのほかには朝晩の投稿と、タイムラインを見て「いいね!」の送信は欠かさず行っている。営業だけでなく、採用強化の手段としても、より積極的に使いたいと話す。
「現在も新卒採用で当社の選考を受けていただく学生さんに関しては、面接選考の段階で8割程度がなんらかのSNSを閲覧してくれていることがわかっていますが、今後はリファラルでの中途採用にも活用できればと考えています。また、スペース機能やClubhouseなど、音声との相性の良さにも注目しています。既存の手段に固執せず、お客様にも自分たち自身にとっても、より良い方法でつながれるように模索していきたいですね」(山口氏)
まずはTwitterの中で第一想起を狙おう
最後に組織的なSNS活用に向いている企業について尋ねたところ、両社ともに、「ベンチャー・中小企業で取り組む意義が大きい」との回答だった。
「SNSは個人の力を活かすことが求められるベンチャーの風土にぴったりだと思います」(プレシャスパートナーズ)
そしてベーシックの角田氏は、まずはTwitterの中での「この領域は○○社」という第一想起をとっていくと良いと勧める。
「私自身、Twitterをやっていなかったら全然知らなかった企業がたくさんあります。そういった会社については、『今は必要ないけれど、もし必要が出てきたときはこの会社に頼みたいな』という気持ちを持っています。ニッチな業界、競合と知名度に大きな差がない企業ほど、効果が大きいのではないでしょうか」(角田氏)