本連載では、Amazon Web Services(AWS)のマーケティング責任者として日本最大級のユーザーコミュニティをつくり上げた小島英揮氏が、コミュニティマーケティング先駆者をゲストに迎え、最新の知見や課題感を掘り下げる連続講座をレポート。本記事のゲストは、コミュニティ運営の知見を共有し合う世界最大級のコミュニティ「CMX」の日本支部「CMX Connect Tokyo」で代表を務める、小野晶子さん。海外動向を含めたトレンドを教えていただきました。
コミュニティ担当者のためのコミュニティ「CMX」とは
小島:はじめにCMXのご紹介をお願いします。
小野:CMXはコミュニティ運営プロフェショナルの知見共有と支援を目的に、2014年に米国で創設されたコミュニティです。活動としては、年に1~2回、大規模カンファレンス「CMX Summit」を開催し、参加者アンケートを基に「CMX Community Industry Report(以下、レポート)」を発行しているほか、1万人が登録するFacebookグループで活発に情報を交換しています。

私はNewsPicksのコミュニティづくりを行っていた時からCMXに参加していたのですが、そこで創設者から打診され、日本支部「CMX Connect Tokyo」を立ち上げました。最初はSalesforceやAirbnbなど4社による非公開の勉強会として始め、2019年からは公開イベントにしています。

小島:2019年のCMX Summitに日本から参加したのは私たちだけでしたが、「CMX Connect Tokyo」の活動も広がり、翌年の参加者は増えましたよね。
小野:はい。北米のトレンドが数年後に日本にも広がっていくことが多いので、未来を先取りしたい方にはおすすめです。また、CMX Summitで取り扱われるトピックには、コミュニティ運営におけるその時々の課題が反映されています。
実務ノウハウの共有から、継続・再現性へ
小島:詳しく教えてください。
小野:2016年はコミュニティの現場担当が1人だけという企業が多く、“ひとりコミュマネ”同士の実務ノウハウ共有が中心でした。2017年は、立ち上げたコミュニティを持続的に成長させ、経営陣に価値をどう示すかに関心が移りました。
2018年になると、ユーザー(参加者)側のニーズが規模から親密性に移り、担当者にはその対応が求められました。また、過去に現場担当として登壇した人が、コミュニティやマーケティングの責任者となり、戦略について話す事例も出てきました。コミュニティが再現性のある取り組みとして語られはじめたのもこの頃です。
2019年にはコミュニティ投資を増やす企業が増え、目的もコスト削減や新規ユーザー獲得から、継続率向上に移行しつつあるとの調査報告がありました。コミュニティの形も、大規模なオンラインコミュニティと、ユーザーがボランタリーに運営する、対面中心の中小規模のコミュニティとの二極化が進み、オンラインと対面とのハイブリッドの試みもでてきました。
会員登録無料すると、続きをお読みいただけます
新規会員登録無料のご案内
- ・全ての過去記事が閲覧できます
※プレミアム記事(有料)は除く - ・会員限定メルマガを受信できます
- ・翔泳社の本が買える!500円分のポイントをプレゼント
この記事は参考になりましたか?
- 小島英揮氏と考える!オンライン時代のコミュニティマーケティング連載記事一覧
-
- コミュニティマネージャーが感じる課題の1位は?CMXからコミュニティマーケの現在と近未来を...
- ヤッホーの新イベント「よなよな 月の道楽座」の狙い/「おうち超宴」を踏まえてどんな試行錯誤...
- 【超・実践編】Salesforce 坂内本部長に聞くユーザーコミュニティの立ち上げから継承...
- この記事の著者
-
高橋 龍征(タカハシ タツユキ)
conecuri合同会社 代表社員
CSK(現SCSK)で営業、経営企画に従事後MBAを取得し、ソニー、サムスン電子での事業開発マネジャーやテック企業の共同創業を経て独立。14年を超える複数のコミュニティ運営を通じて、セミナーや研修の企画に携わり、年間200セミナーを形にした他、コミュニティ構築支援などに複業の幅を広げ...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
