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MarkeZine Day 2025 Retail

イベントレポート

BOTANIST&ライオン事例から考える、ECを成長させるためのステップとは?

今後はクロスチャネルの考え方がより重要に

 最終パートでは、オプトECチャネル戦略部部長の山岡氏が登壇。進化するECマーケティングにおいて、今後重要になる点について語った。

 経済産業省の調べによると、国内のEC市場は19兆円を超えており、その市場は年々増加している。

日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)
日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)

 特にコロナ禍に突入してECを活用する新規ユーザーが大幅に増加している。加えてコロナ禍の影響により多くの企業がEC事業に参入しており、顧客に見つけてもらうことすら困難な状況だ。こうした爆発的な需要増加において、企業はどのようにしたらECを活用したプロモーションで勝ち残っていけるのだろうか。

 「今ECの取り引きは、『ジェトロ世界貿易投資報告』2017年版によると約半分がAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング3つの大きなモールで占められています。大半がECモールを通じてモノが買われている状況のため、今後の展開においてECモールを外してマーケティングプランを考えるのは難しいと考えています」(山岡氏)

株式会社オプト ECチャネル戦略部 部長 山岡 真士氏

 さらに山岡氏はモールの活用状況について次のように述べた。

 「詳しく見ると、楽天市場を使っているユーザーの最低でも60%、Amazon利用ユーザーの最低でも60%は二つのモールを活用していることがわかりました。それほどECモールを複数使うこと当たり前というような状況です」(山岡氏)

クリック/タップで拡大
「ジェトロ世界貿易投資報告」2017年版よりグラフ化(クリック/タップで拡大)

 たとえば、Amazonは検索性が高くレビューも充実しているため、Amazonで買いたい商品を検討することも多い。また、その後ポイントを貯めるために楽天で購入するケースもある。その他にも、楽天は画像が充実しているため楽天で検討しAmazonを活用してスピーディーに届けてもらうといったケースも考えられる。ユーザーは各ECモールの特徴を理解し、それぞれのニーズに合わせながら活用しているという。

  こうした状況を考えるとAmazon広告を活用してAmazonでの売り上げがどの程度上がったか、といった各ECモール単体での評価が難しくなる。この状況を踏まえ山岡氏は最後に、今後のECを活用したマーケティングで欠かせなくなることを解説し、セッションを締めくくった。

 「今後は各ECモールを一つ一つ単体で最適化する、あるいはAmazonだけ、楽天だけ出店するのではなく、すべてを横断して最適化することが重要になってきます。それぞれのECモールの特性を活かして施策を投下していくことが求められます」(山岡氏)

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この記事の著者

齋藤 ゆう(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。その後、事業会社に転職。金融・美容分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/17 09:00 https://markezine.jp/article/detail/36835

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