Instagram上の潜在層の興味を集めたコンテンツとは?
MZ:フォロワー数が増えたことで運用の方針は変わりましたか。
池田:最初はメルカリをよく使っているお客様とつながってきましたが、フォロワー数の増加が落ち着いてきたため、まだメルカリを使っていない潜在層の方へのアプローチを強化する方針に変更しました。
また、最初は30代から40代の主婦層がメインターゲットでしたが、もう少し下の世代の方にもフォローいただくことを視野に入れるようになりました。
田中:フォロワーの間口を広げるべく始めたのがリポスト投稿です。「メルカリで売れた意外な品物たち」など、メルカリを使うお客様がInstagramで投稿しているものを編集してリポストさせていただきました。
また、これまでよりライトなコンテンツを投稿しました。Instagramで流行しているアイテムがメルカリで買えることを伝えるコンテンツなど、メルカリを利用していなくても興味を持ってもらえる投稿を増やしました。
特にリポスト投稿は通常の投稿よりいいね数が2倍になるなど、非常に効果的でした。
池田:メルカリを使わないもしくは使ったことがない理由の一つに「特に欲しいものがない」というのが挙げられます。そういった人には出品よりも購入に関する情報を届けたほうが良いと思い、購買意欲をかき立てるコンテンツを展開しています。
また、リポスト投稿はメルカリの等身大の姿を知ってもらうのにとても役立っています。CtoCプラットフォームである以上、良い面も悪い面もあるのですが、私たちからネガティブな部分を発信するのは難しいです。しかし、メルカリを利用するお客様は「値下げコメントが来るの嫌だよね」などメルカリを使う中で面倒だと感じる部分も素直に表現してくれます。
そういったリアルな声をリポストで投稿すると反応も大きいので、フラットな目線でメルカリやフリマアプリとの付き合い方を伝えるコンテンツとして機能しています。

20代をターゲットにしたおしゃれクリエイティブも強化
MZ:最近は手書き風フォントなどを使った少しおしゃれな雰囲気の投稿も増えましたが、これにも何か狙いがあるのでしょうか。
田中:20代などの若年層に届けられるよう雑誌をイメージした投稿を増やしました。また、インフルエンサーを起用してメルカリで買ったものでコーディネートをしてもらい「メルカリにもイケてるアイテムがあるんだ」「自分もメルカリを使って見つけたアイテムを投稿したい」と思ってもらう施策を展開しています。
2021年4月からこの施策を始めましたが、これによりUGCの数は2倍以上になっています。
池田:UGCの中で指定のハッシュタグを付けていただいているものに関しては、許可を取って公式のコンテンツとしてまとめて紹介していて、DMでのやりとりでも好意的にOKしていただけるので、非常に良い循環が生まれていると思います。
