食のクリエイティブカンパニー「シズる」が始動
クリエイティブパートナーに博報堂ケトルを迎え、食を通した新しい企業・プロダクトマーケティングを展開する「シズる株式会社(以下、シズる)」。シズル(sizzle)とは、揚げ物や肉が焼ける際の「ジュージュー」と音をたてる意味の英語で、熱い鉄板の上で肉や脂が美味しそうに踊る映像を、専門用語で「シズルがある」と表現する。社名の「シズる」はシズルを動詞化したもので、五感に訴えて食欲や購買意欲をそそる様を指している。
そんなシズるの事業は、4分野に大分される。レシピ開発やパッケージデザイン、店舗開発、PRなど、飲食ビジネスに関わる企業の課題解決を目指す「クリエイティブ開発」、「D2C」の企画・展開、オリジナルスイーツなどの「カフェ/店舗への卸売り」、そして「飲食店の運営」だ。
これまでに、キャッチーなレシピプロデュースや、同社設立前から開発を進めてきたD2Cプロダクトである、自分たちの理想の味を形にしたクラフトマヨネーズ「ふつうのマヨネーズ」の発売など、食×クリエイティブをかけ合わせたプロジェクトに次々と取り組み、SNSを中心に、度々話題となっている。
ユーグレナのコーポレートシェフに就任
そんな同社が次にタッグを組んだのは、スーパーフード「ユーグレナ」を展開するユーグレナ社だ。6月に鳥羽氏がユーグレナのアレンジメニューや製品開発をサポートするコーポレートシェフに就任し、「ユーグレナ あとはおいしくするだけプロジェクト」を始動している。
藻の仲間であるユーグレナは、光合成をする植物でありながら、半分動物の特徴も有し、59種類という豊富な栄養素を含む稀有な食材だ。
ユーグレナ社の食品カテゴリーのリーディングブランド「からだにユーグレナ」では、子どもでも飲める飲みやすいドリンクや、飲料や食品に混ぜるパウダー、サプリメントといったラインアップを展開している。
しかし、より広くユーグレナ喫食の可能性を拡げることを目論むうえで、常に“味”が大きな課題となっていたという。