データの再編集は、広告の買い手の論理にすることから始まる
デジタル化でスルー・ザ・ラインになった現在、広告の効果が、販売額にどう影響しているかを把握できないということはあってはいけないことでしょう。またスルー・ザ・ラインにおけるファネルのどこに目詰まりがあるかをはっきりさせて、そこに対処する施策をスピーディーにとることが必要です。
繰り返しになりますが、宣伝部のテレビ広告の買い付けは、テレビCMは売り手の論理でできていて、よくわからないから事業部の論理とつながらないのは仕方ないと考えるのは、もう古い思考です。デジタル化は、フルファネルでの全体最適を思考することと、売りにつながる(これは短期、長期ともに)ブランディングとプロモーションの連携を設計を可能にしました。そのためのデータの再編集はまさに、広告の買い手の論理にすることから始まります。
そのために、宣伝部長はデジタルに精通することも必要ですが、その前にテレビCMの到達実態を改めて把握し直しましょう。従来の指標だけでは実態は見えていなかったこと、新たなデータ、指標があることを認識しなければなりません。
こうしたデータの再編で、事業部長と宣伝部長が共通指標で会話できるようになることがデジタル時代のマーケティングへの第一歩なのです。