PDCAはインパクトの大きい要素から回すべし
ポイント5:検証・改善を繰り返す
冒頭でもお伝えした通り、動画広告の成果は継続的に運用して初めて最大化します。ただし、運用の方法にも型があります。ただやみくもにABテストを繰り返しても、中長期での成果向上は期待できません。

運用において重要なのは、インパクトの大きい要素からPDCAを回していくことです。動画広告においては、AIBACのうち何よりもまずAttentionパートから検証・改善を行いましょう。Attentionの検証・改善は、ターゲットやペインポイントの大枠を用意し、その大枠の中で細かい文言を検証していくという流れになります。
Attentionの次に「Interest」「Benefit」など他の要素や、デザイン違いのクリエイティブで検証を進めていきます。
ポイント6:インハウス(内製)体制を整える
検証・改善を高速で回していくには、クリエイティブの制作をスピーディーかつコンスタントに行う必要があります。最近は、動画クラウドサービスをうまく取り入れて、動画制作のインハウス体制を整えるという選択肢が広がっています。動画クラウドサービスとは、当社が提供している「リチカ クラウドスタジオ」のようなサービスのことを指します。
ラーニングの蓄積がさらに大きな成果へとつながる
ポイント7:ラーニングを積み上げる
6つのポイントを押さえた結果、動画広告で一定の成果が出たとしましょう。最後に忘れてはならないポイントが「ラーニングの共有・蓄積」です。私がクライアントと対峙する中で「ある部署では成果が出ているが、同様の課題を抱えている別の部署に共有されていない」というケースや「担当者が変わり、過去にどういう運用を行ってきたのか、なぜそのクリエイティブがうまくいったのかがわからない」というケースを数多く見てきました。
各ステップで行った検証・改善を、簡単な形式でもよいので記録に残しておくこと、もしくは社内で共有することにより、運用で得た学びがさらに大きな成果へとつながっていきます。ラーニングは資産。だからこそ、蓄積・管理していく方法論については、運用当初から気をつけていくとよいでしょう。
次回はいよいよ実践編です。動画広告の制作・運用ステップについて、具体例を交えながら解説したいと思います。ぜひご期待ください。