マスクを着用することで起こった意識の変化
日常的にマスクを着用することによって、人々の内面にはどのような変化があったのでしょうか? 以下のグラフは、マスクの着用が多くなったことによって起こった気持ちや意識の変化を性世代別に表したものです。

変化について最も割合が高いものは、「他人からの目をあまり意識しなくなった」でした。特に女性に多く、Z世代では32.1%にのぼり、実に3名に1名が他人からの目を意識しなくなったと感じていることになります。Y世代でも25.6%、X世代でも27.5%の女性がそのように感じています。
マスクが顔の下半分を隠してくれていることで他人の目を気にしなくなっている現状が見えてきます。先に挙がっていた「最低限の化粧しかしなくなった」「ヒゲを剃らなくなった」といった変化にも通じる意識だといえると思います。
顔が半分隠れることによるメリット
「他人からの目を意識しなくなった」ことは、その人にとっては良いことなのでしょうか?マスク着用で感じた感染防止以外のメリットを聞くことで得られたデータから探っていきたいと思います。
以下のグラフは、マスクを着用するようになってメリットに感じたことを、性世代別に表したものです。

特に、Z世代の女性は感じているメリットが多いことがわかります。「顔のコンプレックスを隠せる」は63.6%、「吹き出物、肌荒れ部分を隠せる」は52.2%、「表情・感情が隠せる」は27.2%にのぼります。
また、マスクをすることで、「普段より可愛く/格好良く見える」と感じている人もZ世代の女性は他の世代・性別よりも割合が高く、19%が感じていました。
顔の気になる部分や表情が隠せるマスクをZ世代の女性がメリットに感じていることがわかります。ここからは、必要以上に他人の目を意識しなくてよいことに安心感を覚えている様子がうかがえます。
男性では「ヒゲ剃りを手抜きできる」をメリットに感じている人が多く、Z世代で30.4%、Y世代で28.3%、X世代27%にのぼりました。年齢が若いほど、メリットに感じており、マスクを隠すアイテムとして上手く活用している様子が読み取れます。
マスク着用における意識の変化を自由回答で聞いた質問では、上記の結果を裏付けるように、以下のような声も聞かれていました。
