情報収集は生活に溶け込み、質より快適さが重視されるように
ここまでを振り返ると、現代の暮らし方・働き方において、「耳」からの情報収集はもはや生活の一部になっていると言うことができるのではないでしょうか。長時間のコンテンツ視聴が一般的になり、聞き続けても疲れない適度な軽さ・質の高い情報よりも気分を上げるような楽しい情報かどうか、程よく生産的で暇潰しになる手軽さが情報収集に求められていることがわかります。
私達はこうした生活者の価値観変化を語る上で、「情報を得る際に、結果よりも過程や楽しさを求める。情報を毎日苦労して得るのは辛いから、過程も楽しくしたい」という共通したインサイトを発見いたしました。つまり、これからの情報収集における大事な観点は快適さであると捉えます。
これからの生活者がコンテンツを享受する過程を内容と同等に重要視するという前提に立った際、メディアからの情報発信は届け方にも工夫をすることができるだろうという示唆を本調査から考えることができるのではないでしょうか。