アプリを通して百貨店らしいおもてなしを提供(三越伊勢丹)
2021年を振り返って
「お客様一人ひとりと繋がる仕組みの構築」を目標に掲げ、2020年11月にリリースしたオンライン接客アプリ「三越伊勢丹リモートショッピングアプリ」を活用した取り組みを進めてきました。その中で最も大きな課題となったのは、デジタルの業務をどのように現場(店舗スタッフ)に浸透させていくか、です。2021年下期に入ってからは、主要な現場に入り込む担当者を増やすなど、現場のサポート体制を強化しています。
2022年のミッション
お買場(売り場)に入荷した商品をスタイリスト(販売員)がクイックにオンラインに投稿する機能の拡充や、現場でのアプリ活用の浸透に注力していきます。この仕組みを活用することで、奥行きの少ない商品や希少性の高い商品など、これまでオンラインでご紹介できなかった店頭の“旬の”商品もご紹介できるようになります。リモートショッピングアプリを通して、より多くのお客様に店頭と同様の接客、百貨店らしいOne to Oneのおもてなしを提供していきます。

MD統括部 オンラインクリエイショングループ
デジタルサービス運営部 部長 升森一宏氏
98年に伊勢丹に入社、食品を約10年担当し、その後外部出向を経たのちスタッフ職に従事。現在は、MD統括部オンラインクリエイショングループデジタルサービス運営部に所属。デジタル関連施策・サービスで店頭とオンラインをつなぐチームとして、リモートショッピングをはじめとするデジタルサービスの導入から運用支援を中心業務に店頭のデジタル化を推進。
継続して1stパーティデータの拡充と活用を強化(ライオン)
2021年を振り返って
私のチームは、オウンドメディア『Lidea』を運用しています。コンテンツデータを拡充しながら、DMPで持つ様々なデータと独自で設計したオウンドメディアのユーザー属性データを統合・分析し、ブランドのマーケティングアクティビティに活用していくことが大きなミッションです。2021年は、『Lidea』にデータを集中させるため、ユーザーとの接点強化の一つとして会員機能を拡充しました。さらに、ブランドと連携し、『Lidea』がハブとなるアクティビティの実行を強化しています。数多くのブランドを有しているライオンではありますが、そのブランドを横串にコミュニケーションできる『Lidea』を、ブランドのIMCに積極的に組み込んでいます。
2022年のミッション
2020年からサードパーティCookieの規制に対する対策準備を各企業で模索していたかと思いますが、我々もそれに対する対策として、ファーストパーティデータとして『Lidea』の機能拡充を強化してきました。2022年も継続してファーストパーティデータの拡充と活用強化が重要になってくるかと思っています。そのほか、2022年4月に施行される改正個人情報保護法についても対応を検討しています。正しい理解をすることでデータ利活用の促進ができると考えております。

デジタルコミュニケーション開発チーム ディレクター
榎本裕美子氏
2005年より、Webサイトの設計/構築や、ソリューションのインプリ/分析ダッシュボード構築/アナリティクス業務に従事したのち、2016年よりアイ・エム・ジェイにてプレミアムカーブランドのCRMプロジェクトをリード。2018年にライオンへ入社。薬品やリビングのIMCプランニング業務を経て、現在はDMPとオウンドメディア(Lidea)や基盤の整備をリード。