心に深く届く“オフライン”接点が鍵に(ヘイ)
2021年を振り返って
コロナ禍でお店のデジタル化が求められる一方で、ネットが苦手なお客様からは「何から始めて良いかわからない」という声を多く頂きました。注力したのは「電話で相談できる」こと。ネットショップの開設支援や、キャッシュレス決済の申し込み手続きまで。どんな些細なことでも電話で相談できるようにしました。電話で相談いただいた内容はチームで共有し、お客様が何に困っているのか。マーケティングで解決できることは何か。違うチームを巻き込んで解決すべきことは何か。組織を横断してお客様と向き合い続けた1年でした。
2022年のミッション
オフラインでのブランド接点の強化です。リモート飲みなど新しい行動様式も増えましたが、文化として定着するには至りませんでした。イベントやライブにおいても、オンライン参加よりも、リアルで参加したほうがエモーショナルに感想を伝えていることが多いです。いつでも見られるオンラインチケットは便利ですが、「やっぱり生で見たかった」と、リアルの価値を相対的に上げるきっかけになっています。オンラインのいつでも接点がつくれるフリークエンシーは魅力的ですが、たった1回の体験でお客様の心に深く届くような、オフラインでのブランド接点がより重視される時代になると感じています。

マーケティングディレクター 山﨑佑介氏
サイバーエージェントを経て、スマートニュースに入社。マーケティング戦略を統括し、話題のテレビCMを数多く制作。日米累計5,000万ダウンロードを突破、在籍4年間で3,000万ダウンロード増加に貢献。2020年11月から現職。
本質は変わらない。手法の変化に適応できるか(ラクスル)
2021年を振り返って
2021年は運用型テレビCM市場にとって大きな変革期でした。背景としては、脱CookieによりWebマーケティングが難しくなり、インターネットでの指名検索の価値が向上したことが挙げられます。私たちは、このような課題を解決すべくテレビCM効果をリアルタイムに可視化し、効果を軸にテレビCMを運用できるよう推進してきました。テレビCMのビッグデータを活用し、広告投資に対する判断軸を提供し、様々なクライアントの事業成長を後押ししました。
2022年のミッション
2022年は「指名検索」の向上が鍵となると考えています。従来のWebマーケティング中心の施策展開から、テスト的にマスマーケティングに挑戦するケースが増え、マス×デジタルなどメディアの組み合わせでいかに効果を出すのかが問われていきます。そんな背景の中で、2021年急速に台頭したタクシー広告をはじめとするサイネージ広告に関しては積極的にチャレンジしていきたいと考えています。マーケティングの本質はこれまでと変わらず「WHO、WHAT、HOWの組み合わせ」と「いかに顧客解像度を高められるか」ですが、2022年の大きなチャレンジとして、これまで可能だったターゲティング手法の変化に適応できるかが分岐点と考えています。

ノバセル事業本部 マーケティング部部長 中野竜太郎氏
新卒として楽天に入社。ECコンサルタントとして200社以上を担当。その後独立し、Webマーケティング支援、プロ占い師として活動した後、電子契約SaaSのマーケティング組織立ち上げを経験。2021年1月にラクスル株式会社ノバセル事業に参画。ノバセル事業のマーケティング責任者として運用型テレビCMの拡大に邁進している。