ショートムービーとの相性の良さで増える主婦・ママ層
MarkeZine編集部(以下、MZ):TikTok For Businessが発表した「主婦・ママ白書」では、主婦・ママ層のTikTokユーザーが増加していると書かれています。具体的にはどの程度増えているのでしょうか。
ハーマン:AppAnnieのデータでは、2021年6月時点でTikTokユーザーの3人に1人が25~44歳と出ています。また、25~44歳女性の4人に1人が主婦ユーザー(2021年5月時点)であることがわかっており、主婦・ママ層ユーザーは日々増加を続けています。若者向けアプリだと思われている方もいるかもしれませんが、主婦・ママ層も大きなボリュームを占めるようになりました。
MZ:では、実際に主婦・ママ層はどのようにTikTokを利用しているのでしょうか。
ハーマン:TikTokを利用する主婦・ママ層のインサイトを調査した結果、以下の5つが浮き彫りになってきました。ここからは、それぞれのインサイトについて解説します。
1.忙しい、時間がない。
2.限られた時間で、最新情報に幅広く触れたい。
3.主婦だって、ほっとする自分の時間が必要。
4.自分の生活に近いリアリティに共感。
5.家族とのコミュニケーションが生まれる。
ショートムービーと相性の良い主婦・ママ層
ハーマン:1つ目のインサイトが、「忙しい、時間がない」です。主婦・ママ層がTikTokを利用するタイミングを見ると、作業の合間に見られることが多く、家事や育児などに追われて30分以上の時間が取れない主婦・ママ層にとって、ショートムービーが非常にマッチしているようです。
実際に定性インタビューでは、「3分の動画とか短くない!?って最初思ったけど、実はこのほうが自分の生活にマッチしていた」など、短尺で完結するTikTokの動画が受け入れられていることがわかりました。さらに、「コンテンツの長さや量がちょうど良い」の回答が主要プラットフォーム3社平均比で164%と高い数字を記録しました。
このようなインサイトもあり、短時間で料理のレシピを紹介する動画や掃除のライフハックまとめ動画などが人気を集めています。