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データで読み解く、ポストCookie時代のマーケティング

世代間で異なるパーソナライズ広告への意識 データで読み解く、Cookie規制とプライバシー意識の現状

日本のプライバシー意識や広告に対する意識はどれくらいか?

 さて、ここからは、一般のインターネットユーザーの視点も見ていきましょう。私は、現在の調査会社の立場としても、Web広告業界の関係者としても、今後も業界が成長していくことを望んでいます。ただ、一般のインターネットユーザーと事業者の間でプライバシー意識が乖離してしまっては、市場も含め残念な方向になっていく可能性もあると危惧しています。

 デジタル化する生活の中で、日本のプライバシー意識や、ネット広告に対する意識はどのよう状況なのでしょうか。広告業界の方には少々刺激的な内容かもしれませんが、調査結果から見ていきたいと思います。

データ提供におけるプライバシー意識の高まり

 マクロミルではデータ提供におけるプライバシー意識に関する調査を2019年から3ヵ月に1回、定期的に実施しています。最新の調査結果を見ると、プラットフォーマーへ「パーソナルデータを提供していること」や「ビジネスに活用されていること」は、理解されているということが分かります。

2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)

 また、そのデータを使って、ユーザー自身へパーソナライズ化(最適化)された広告等に対する印象については、「どちらともいえない」が最多でした。世代別に見ると、意外にも15歳~34歳の男性は不快に感じていないという結果となりました。Z世代に代表されるインターネットのパーソナライズに慣れた若い世帯はそれに慣れており、プライバシーの問題を懸念するより利便性の高さを重視しているようです。

2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より(対象:全国3,000人)
2021年8月実施 プライバシーに関する調査より
(対象:全国3,000人のうち、「どちらともいえない」「気にしたことがない」を除く)

 ただ、プライバシーの観点や広告が流れる時間を気にして、すでに広告を排除するようなアクションに出ている方もいるのでは? とも考えられるため、別データからアドブロックの利用実態を調べてみました。

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アドブロックを使い始める若者達

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この記事の著者

斉藤 司(サイトウ ツカサ)

株式会社マクロミル 執行役員/データビジネスデザイン本部 本部長

元放送作家。デジタルアドバタイジング・コンソーシアム株式会社、AmericaOnline(現 Verizon Media )、C Channel 株式会社を経て2017 年にマクロミルに入社。デジタルマーケティング部事業部長を経て、現在は執行役員...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2022/01/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/38048

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