効果的な運用に必要なルール・意識すべきことが明らかに
MZ:高い効果につながる法則が見つかったら定着させるとのことですが、具体的にはどのような社内ルールがこれまでに生まれたのでしょうか。
宮内:たとえば、様々なアプリの広告枠に出稿できるPangleを活用する際は、全サイズに対応したクリエイティブを入稿したり、週次に作るクリエイティブ本数を明確化したり、全案件で自動最適化の入札方式であるローエストコストを導入して効果を検証したりするようにしています。
MZ:全員高いパフォーマンスを出せる仕組み作りと、TikTok for Business Japanの社員との連携が高いアカウントクオリティにつながっているのですね。その他に、「TikTok for Business」の運用をする際に意識していることはありますか。
澤田:大きく2つあって、1つはメディアハックです。弊社が広告代理店として様々なお客様のアカウントの入札調整、クリエイティブ制作のPDCAを回してきました。そこで蓄積した運用データからベストプラクティスを常に探してきました。
アドフォーマットに関しては全種類を網羅し、フォーマットごとに最適なクリエイティブを高い頻度で更新できるようにしています。また、宮内からもあったように定期的に倉持様をはじめとしたTikTok for Business Japanの社員の方とミーティングを行ってきたので、新規メニューやアップデートに関する情報を収集し続けています。
MZ:TikTok for Business Japanからは、具体的にはどのような情報を提供しているのでしょうか。
倉持:CyberZ様の中で注力していきたいアカウントをうかがった上で情報を提供しています。直近だとSpark Ads(スパークアズ)やハッシュタグターゲティングなどの導入・活用方法についてレクチャーしました。
CyberZの高い運用力を支えるオペレーション
MZ:もう1つの意識していることについても教えてください。
雪野:もう1つはオペレーションの効率化です。基本的には、作業を思考が必要なものとそうでないものに分類し、思考がいらない作業に関してはすぐに効率化を図ります。そして、思考が求められるものに関しても、どうすれば思考せずに高いパフォーマンスが出せるかを考え、仕組みを作るようにしています。
たとえば、運用型広告では低いパフォーマンスのクリエイティブを差し替える・停止する必要がありますが、それも条件を付ければ自動で停止できる仕組みを社内で構築しています。
そうすることで、人為的なミスや機会損失が削減でき、運用者がクリエイティブの中身の企画などに力を注げるようになります。
クリエイティブの停止はあくまで一例ですが、「TikTok for Business」はアップデートが頻繁に行われ常に進化し続けているプラットフォームです。そのため、アップデートのたびに「ここはオペレーションを効率化できるのではないか?」と常に新しい仮説を立てるようにしています。