「アカウントの質=ホーム率」「投稿の質=保存率」をKPIに
これまで多くのマーケターや経営者の方からInstagramの相談を受けてきましたが、上手くいっていないアカウントの9割が上記の「レコメンドの仕組み」を理解せずに運用してしまっていました。それどころか、本来のユーザーの便益にはつながらない「ハッシュタグ分析」や「自動フォローツールの導入」「KW比率へのこだわり」などが先行してしまっているケースが非常に多いのです。
ハッシュタグも発見タブもレコメンドされる場所が異なるだけで、表示されるかどうかはアルゴリズムによって決められます。繰り返しお伝えしますが、運用で重要なのは「アカウントの質」と「投稿の質」を最大化することです。この2つが高ければ、自然とInstagramにレコメンドされてバズります。
そして実際の運用の際は、これら2つの数値を限りなくシンプルな数値指標(KPI)に置き換えて、追っていくことが成功の秘訣です。

実際にSAKIYOMIで運用する際は、バズ投稿を生むための「最重要KPI」としてこれら2つの指標を設置しています。基準となる数値はアカウントのジャンルや成長のフェーズによって変わるため、一概にはいえません。なお、以下が1つの基準となるでしょう。
- ホーム率(アカウントの質)=40〜60%
- 保存率(投稿の質)=2〜3%
よく「100万リーチ越えの事例」をお伝えすると驚かれますが、実は意外とそこまで難しいことではありません。上記の2つの数値基準をしっかりと満たしているアカウントは、基本的には100万リーチ越えの「バズ投稿」を連発しています。ぜひ、運用する際のKPI設定の目安として参考にしてみてください。

今回はInstagramの「アルゴリズム」に焦点を当て、Instagramでバズ投稿が発生する仕組みを解き明かしました。次回以降も企業がInstagramを活用する際に、成功の鍵となる具体的なポイントについてテーマを絞って解説していきます。読者の皆様が持つInstagramに対する考え方の「再定義」のきっかけとして、参考にしていただければ幸いです。