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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

「年収ダウンでも、得られる経験があればチャレンジする」シンカー藤原氏の挑戦的なキャリアとは

年収ダウンでも得られる経験次第では転職もあり

野崎:マーケティング施策が売上に直結しやすいビジネスを展開する事業会社マーケターは、より経営目線を持ってキャリア形成できますよね。ただ、事業会社は特定事業にフォーカスすることが多いので、その事業に対する想い入れがないとモチベーションを保つのが難しいという声もあります。その点はいかがでしたか?

藤原:転職当時、婚活支援サービスに対する興味は正直あまりありませんでした。ただ、自分が行った施策に対してどれだけインパクトがあったかが明確にしていたので、非常にやりがいを感じていました。

 また、自分が担当した広告などがきっかけで新しいお客様が増えると想い入れが出てきて当然です。そして次に、そのお客様がなぜ入会いただいたのか、と想いを巡らすと仮説思考が止まらなくなってしまいます。それも非常に楽しかったです。

野崎:好きなサービスや商品を扱いたいという軸だけでなく、自身のスキル拡張を目的に、経験報酬を最大化する発想で、キャリアを選択していくのも正解ですね。

藤原:そうですね、保険代理店から婚活支援サービスに転職した際は、正直年収も数百万単位でダウンしました。まだ20代だったので、それでも得られる経験のほうがダウンした分の年収よりも価値があると思っていましたし、実際に自分の市場価値を上げることができたのではないかと思っています。

野崎:誰しも転職する際に年収は下げたくないと思いますし、特に家庭のある方などは難しくなります。ただ、20代のうちは目先の年収に固執し過ぎず、経験報酬も加味したキャリア設計を検討して欲しいですね。なにより、結果的に総年収が増える可能性もあります。

起業→出戻り→再度起業へ

野崎:婚活支援サービスでは順調な歩みを見せていたと思いますが、ここでついにマーケティングコンサルティング事業を展開する会社を設立し独立され、起業の夢を果たしていますね。このタイミングで決断したのはなぜでしょうか?

藤原:周りを見て少し焦っていたから、というのが大きいですね。婚活支援サービスの会社が上場するにはまだ時間がかかりそうで、その中で知り合いの起業が相次ぎどこかで「自分も起業できるだけの実力はあるじゃないかな……」と思っていたので、起業することを決断しました。

野崎:近い人達の動きは気になりますよね。ただ、結果として約1年で会社を畳み、婚活支援サービスの会社に出戻りをしていますが、どういった経緯があったんでしょうか?

藤原:ずっと1人でマーケティングコンサルをやっていて、1年で売上もきちんと作れたものの、「この先もこれを1人で続けていけるのだろうか」と思うようになりました。そのときに、IPO直前のタイミングで「CMOとして戻ってきてほしい」とオファーいただいたので、お受けしました。

野崎:独立したものの「寂しい」や「将来不安」という相談が最近増えているんです。辞め方や人間関係がしっかりしていると、藤原さんのように出戻りも選択肢として広がるので、退職スキルも重要になってくる時代です。

 そして、前職に戻った後、CMOとして上場を経験され、今度は組織で事業を作ることを前提に再起業され、現在のシンカーを立ち上げたわけですね。

 しっかりと経験が生かされてるストーリーです。

 ここまで、藤原さんのキャリアを振り返ってきました。過去の経験を活かしながら新しいチャレンジを続けてきて、最終的に経験を活かした形で再起業する道を選ばれていました。様々な経験を積まれた後に立ち上がったシンカーが今後どう成長していくのか個人的にも楽しみです。今日は参考になるお話をありがとうございました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/05/12 09:30 https://markezine.jp/article/detail/38902

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