決済プラットフォーム「Tap To Pay on iPhone」がもたらすもの

「Tap To Pay on iPhone」は、国内では「PayPay」または「Square」などが競合として挙げられるのではないでしょうか。私もPayPayやSuicaをよく利用しています。PayPayでいうと、受け側は決済端末の導入をせず(端末を選ぶことも可能です)、二次元コードを設置するだけでサービスを開始することができ、導入もスムーズに行えます。
しかし、通信障害の影響やカメラのないApple Watch、カード型を使用できないという点があったり、Squareのプリンター付きターミナルでは、端末の導入が必要となりますが、レシートなど紙を出力することもできます。

それぞれ違った特徴のある中で、今後この両者やほかのサービス、プラットフォーム、決済利用手数料などがどのように展開していくかとても気になるところです。
国内でのTap to Pay on iPhoneのリリースはまだですが、ひとつの追加される機能がUXの向上とともに、経済や新たなビジネスの展開にも影響を与えるポテンシャルを秘めています。個人事業主から大規模小売店まで、あらゆる規模の企業が非接触型決済をシームレスに受け入れ、ビジネスの継続的成長がこれまで以上に容易になるでしょう。
とくに個人で決済サービスを利用する場合にはコストを抑え場所を選ばず、手軽にかつスムーズに導入できることはとてもメリットが大きく、ビジネスの幅を広げることにつながるはずです。
まとめ
今回はiOS15.4の新機能についてフォーカスしました。マスク着用でのFace IDでの顔認証や、ユニバーサルコントロールなどさまざまな機能がユーザー体験のアップデートにつながったと思います。
そして、ネットファーストの小売業者の販売員であれ、個人事業主であれ、ポケットの中にある「iPhone」というデバイスで、すぐに非接触型決済を利用できるようになる「Tap to Pay on iPhone」はスムーズかつ安全な決済サービスを提供することで、対面での商取引体験を飛躍的に向上させることができます。
昨今SNSなどを通じ、個で価値を発信したり、なにかモノを販売することができるなど、今のユースケースにもうまく合致していくプラットフォームだと感じます。また山奥など場所を問わず、モバイルがあれば簡単に決済できてしまうのはとてもおもしろいですね。日本でのリリースを切に願います。
次回以降は、時代やテクノロジーとともに進化している、バズワードでもある「Metaverse(メタバース)」や、スマートフォンのカメラにフォーカスしたUIUXデザインについてお話ししていきたいと思います。5月11日にはGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 22」も開催されますし、マテリアルユーの展開をはじめ、気になる領域を今後もどんどん掘り下げていきたいと考えています。
以上、新谷でした。ありがとうございました!!