世の中の変化に対応したコンセプトの必要性
将来の地球環境や次の世代に向けた地球規模・世界規模での行動変容があり、コロナ禍のような不安定ながらも日常となりつつある新しい要素もあり、また少子高齢化などの社会構造の変化もあり、これらにマルチに上手く合致する新しいコンセプトや新しい使い方のできるものがますます求められていくことになる。
今の社会を表現していたり、販売や購買に関わりそうなキーワードを集めてみると、以前から目にしてきたものもあれば、コロナ関連のようにここ何年かで急に現れたものもある。
これらのキーワードをあるパターンでセグメント化してみると、「新旧」という視点では、この記事で度々触れた「簡便」や「時短」という従来あるキーワードのほかに、コロナ禍に関連して世に現れた「外出自粛」「おうち時間」などの新しいキーワードがある。

また、事象の「進行のスピード」という視点では、相対的にゆっくりとしかし確実に進む「温暖化」や「高齢化」などのキーワードと、短期間で大きな変化をする「IT社会」「ネット社会」というキーワードに分けることもできる。前者はある程度の予測が可能、後者は正確な予測が難しいと分けることもできそうだ。
従来の価値観にも新しい世の中の動きにも対応ができる商品コンセプトを打ち出せれば、改良を加えながら息の長いアイテムにできるのではないだろうか。
世の中が変化をしていく中で、従来の価値観とのバランスでユーザーに刺さる訴求ポイントも変わっていくと思われる。商品を訴求する新付加価値を検討する視点として、たとえばここで例として挙げた『従来の視点/新しい視点』『相対的にゆっくりな進展/相対的に急激な進展』といったような、相対する背景や情勢をマルチに捉えて対応していくことが、今後は一層必要とされるのではないだろうか。
国内小売店パネルNo.1(※2022年4月現在)のサンプル設計数とチェーンカバレッジを誇る、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約6,000店舗より継続的に、日々の販売情報を収集している小売店販売データです。
全国15歳〜79歳の男女52,500人のパネルモニターによる食品(生鮮・惣菜・弁当などを除く)・飲料・日用雑貨品・医薬品に関する消費者市場動向のトラッキングサービスです。このデータからは、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「いくらで買った」のかがわかります。消費者の顔を詳細に捉え、消費者を起点としたブランドマーケティングや店頭マーケティングにご活用いただけます。
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