※本記事は、2022年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』79号に掲載したものです。
サスティナブルな成長に欠かせない人材育成

2001年大学卒業後、コネクシオ入社。顧客対応からキャリアをスタートし、新卒採用の立ち上げ、制度設計・運用、労務対応など人事領域全般に従事。2014年にmediba入社。7年人事部長を務め、組織エンゲージメント、人事制度改革をリード。2022年からAViCに入社し人事部長として活動。東京都新宿区生まれ。My Missionは、公私ともに出会ったヒトの人生を豊かにすること。
現在私は株式会社AViCの人事責任者として、採用、人材開発、組織開発、制度・労務といった人事領域を管掌しています。入社前は上場企業やKDDIグループ、数千~数百名といった規模の企業で20年間、人事領域を中心に従事してまいりました。本稿では当社の人材育成に関する取り組みをご紹介しつつ、デジタルマーケティング業界に限らず、人材育成に携わる多くのビジネスパーソンにとってヒントとなる情報を提供できればと思います。
株式会社AViCは2018年に創業し、社員数は現在約50名のスタートアップベンチャー企業です。次代を担う企業の事業成長をマーケティングの力で加速させたい、という想いのもとデジタルマーケティング支援事業を展開しています。インターネット広告やSEOコンサルティングを中心としたデジタルマーケティングのサービスを通して、クライアントのマーケティング課題の解決を目指しています。
私たちが目指す社会を実現するためには、より多くのクライアントに価値あるサービスを提供していかなければならず、当社の組織をスケールさせて筋肉質な体制を作っていくことが必要です。組織をスケールさせるための手段として、たとえば中途採用を行うなど、人材不足を外部調達で解決することが考えられますが、専門人材という限られたパイを奪い合う採用競争に勝ち続けなければならず、戦略上サスティナブルではありません。
未経験人材であってもスキルを効率的に習得する仕組みがあれば、将来にわたって外部環境の影響を受けずに組織を拡大できるようになります。その仕組みには自社ならではの育成課題を反映させることが必要になるため、他社からの模倣は難しく、差別化された強みとなります。つまり、内部で専門人材を育成できる仕組みを作ることは、質を維持・向上しながら組織をスケールするためのサスティナブルなソリューションと言えます。