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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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『MarkeZine』(雑誌)

ターゲティングが嫌われる時代によりよい広告体験をどう作る? 定期誌『MarkeZine』第80号

 MarkeZine編集部では、定期誌『MarkeZine』第80号(2022年8月号)を刊行しました。特集は「ターゲティングが嫌われる時代のシン・ターゲティング」。今や消費者は自分がターゲティングされていることを知っており、広告につきまとわれることを嫌います。そんな時代によりよい広告体験を作るにはどうすればいいのか。今号の特集で新しい方法論を探りました。

 こんにちは。定期誌『MarkeZine』80号の特集を担当した編集部のまつざきです。

 80号の特集は「ターゲティングが嫌われる時代のシン・ターゲティング」。今のターゲティングの在り方を疑い、「広告主・社会・消費者それぞれにとってより良い広告体験を作ることはできないものか?」と色々な角度から探ることを目的に企画しました。

 今、消費者の大多数は「自分がターゲティングされていること」をよく知っています。プライバシー保護をテーマにしたAppleのCMが話題になったことも記憶に新しいですが、今や「企業のデータの利活用」「プライバシー保護」の問題は、世の中の関心事として広く扱われるようになりました。

 また、「広告の多様性」も注目されているトピックのひとつです。ステレオタイプ的な広告表現からの脱却、脱・デモグラといった言葉を取材の現場で耳にすることが明らかに増えており、こうした広告業界および社会の潮流の変化は、みなさんも日々感じられていると思います。

 データを活用したデジタル上でのターゲティング、広告戦略を立案する際のターゲティング、市場のターゲティングなど、ターゲティングと一口に言ってもその中身は様々ですが、「いずれにせよ、現在のターゲティングは時代に逆行しているのでは?」という仮説を持って、有識者の方々にインタビューしました。

 特集の最初に登場するのは、TBWA HAKUHODOの細田高広さんです。今の常識を疑って、疑って、疑って、それを破壊して新しいルールを作るというTBWAの方法論「Disruption」を信じて貫き、また「広告は幸福産業」とも言う細田さんは、広告業界を取り巻く現状をどのように見ているのか? 4ページにわたって掲載しています。

 次に、デジタル上のターゲティングを再考する手がかりとして、「コンテクスチュアル広告」にフォーカス。GumGum Japan 代表の若栗直和さんに、コンテクスチュアル広告の現状や活用のポイントとポテンシャルを教えていただきました。

 このほか、新しいターゲティングの形を発見する目的で、「デジタル×OOH」「コミュニティ×Twitch」「音声×Voicy」「YouTuber×D2C」という4つの切り口から解説。

 さらに、あえてターゲティングをせず誰をも受け入れるという「インクルーシブ・マーケティング」について電通ダイバーシティ・ラボ代表の林孝裕さんに、社会課題を基点に生活者とつながる方法をOKURA BOOTCAMPの大倉佳晃さんに、先の広告を考えるヒントが満載のカンヌ・ライオンズ2022の傾向を多摩美術大学の佐藤達郎さんに、それぞれ伺っています。

 今後もターゲティング自体がマーケティングからなくなることはないと考えますが、今のターゲティングの在り方を一度疑うことにはとても意味があると、特集全体を通じて実感しました。読者のみなさんにとって、発見のある特集になっていれば幸いです。

定期誌をチェックする

担当編集 松崎 美紗子(マツザキ ミサコ)

早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。MarkeZine編集部に入り、横文字だらけのデジタルマーケティングの世界へ。右も左もわからぬまま、優しいマーケターの皆様に取材で様々なことを教えていただき、なんとか5年目を迎えました。まだまだ日々勉強中です。

目次

Insight

「完全栄養食」市場を開拓し続ける、ベースフードの戦略
ベースフード 橋本 舜

Feature ターゲティングが嫌われる時代のシン・ターゲティング

なぜ「ターゲティング=気持ち悪い」になってしまったのか? 進化するアドテクの使い方を考える
TBWA HAKUHODO 細田 高広

コンテクスチュアル広告にみるターゲティングのこれから
GumGum Japan 若栗 直和

新しい広告の届け方
─Voicy 長谷部 祐樹
─LIVE BOARD 髙山 晋太郎
─アマゾンジャパン ジョン・アンダーソン
─Pinoeight 松山 奨

あえてターゲティングしない。誰をも受け入れる「インクルーシブ・マーケティング」が事業成長を促す
電通 林 孝裕

OKURA BOOTCAMPの大倉氏に聞く、社会課題を起点に生活者とつながる方法
OKURA BOOTCAMP 大倉 佳晃

「先の広告」を考えるヒントの宝庫 カンヌ・ライオンズ、リアル開催の現地より
多摩美術大学 佐藤 達郎

Column

【業界最新動向】
西井敏恭氏、NTTドコモのシニアマーケティングディレクターに就任

【人を育てる。組織を育てる。】
ユナイテッドアローズCDO 藤原氏が率いる組織変革 ブランドの資産を活かせる強い組織へ
ユナイテッドアローズ 藤原 義昭

【BtoBマーケティングの開拓者たち】
テレビCMの効果を最大化するためにデジタル担当が果たすべき役割
TOKIUM 新田 朋也

【生活者データバンク】
Z世代を知るために「言葉」をアップデート
インテージクオリス 大野 貴広/三橋 紗和子×インテージ 田中 宏昌

【マーケターの本棚】
鈴木健さんの2冊
ニューバランスジャパン 鈴木 健

【米国最新事情レポート『BICP MAD MAN Report』】
Nielsen 視聴率騒動とNetflix/Disneyの広告枠参入
ベストインクラスプロデューサーズ 榮枝 洋文

定期誌『MarkeZine』とは?

定期誌『MarkeZine』

定期誌『MarkeZine』は1年間の定期購読で、毎月1冊、トレンドテーマの特集を中心にマーケティング業界の潮流や識者が注目するトピックを解説しています。

  • ●先進的な企業の経営判断を追体験できる
  • ●競合企業の事例やキーパーソンの考え方がわかる
  • ●マーケターが実務で成果を出せるノウハウを学べる
 

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/09/01 07:00 https://markezine.jp/article/detail/39679

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