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特集:ターゲティングが嫌われる時代のシン・ターゲティング

コンテクスチュアル広告にみるターゲティングのこれから

ユーザー・広告主・社会それぞれにとって価値ある広告の在り方を実現したい

――最後に、本号の特集テーマ「ターゲティングが嫌われる時代の『シン・ターゲティング』」に照らして、マーケターはこれからターゲティングにどう向き合っていけばいいか、若栗さんのお考えをお聞かせください。

 ターゲティング自体は決してネガティブなものではありませんが、「ターゲティング=追跡されている」と感じてしまう点において、ユーザーに嫌悪されているのが現状です。明らかに嫌がられている中で追跡ターゲティングを行うのはNGです。今までのターゲティングの発想は広告主側の効果を考えることに偏重していました。ユーザーと広告主の架け橋になるのが、今後あるべきターゲティングの姿ではないでしょうか。アドテクノロジーの事業者は、ユーザー側の視点で受け入れやすく、「いいね」と思ってもらえる広告の在り方を目指していくべきです。

 改めてお伝えしたいのは、コンテクスチュアル広告はこれまでのターゲティング手法を単純に置き換えるものではない、ということです。使いこなすためには、発想の転換が求められます。合わせて、最先端のテクノロジーが活用されているコンテクスチュアル広告には未知数の部分が残されていることにも注意が必要です。具体的には広告効果やコスト効率について評価が定まっておらず、グローバルで検証が進められています。事業者としては、費用対効果の検証が特に大きな課題と認識しています。

 乗り越えるべき課題はありますが、コンテクスチュアル広告は広告の中でもいい方向を目指しているものの一つだと思います。それをきれいごととして唱えるだけでなく、最新のテクノロジーを使って実現していくところに将来性や未来性を感じたため、私はこの領域で仕事をしています。これからはユーザーにも広告主にも、社会全体に対しても、きちんと価値を提供していると、胸を張って言える広告の在り方が求められると思っています。

 コンテクスチュアル広告に関する情報は電子書籍『Cookie代替にとらわれない、コンテクスチュアル広告の考え方・基礎知識(MarkeZine Digital First)』(翔泳社・2022年3月刊行)に体系的にまとめています。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/08/25 09:30 https://markezine.jp/article/detail/39724

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