厳しいフィードバックも宝
——各イベントの集客はどのように行っているのでしょうか。
集客はイベントの性質によって様々な方法を取り入れています。たとえば自社のリストにターゲットがあまり含有していないのであれば、ターゲットが多く集まるメディアに広告を出稿します。我々が持っているリストに対して集客するイベントであれば、細かくセグメントされているインハウスデータベースでターゲット顧客を集客していきます。
また、各イベントでどのチャネルが最適なのかを判別するために、トラッキング用のタグ付けなどを行っています。
——直近のイベントで成功したものがあれば紹介いただけますか。
これといった特筆すべきイベントはありません。なぜなら、目的や伝えたいメッセージはイベントごとに異なりますし、お客様からの評価もそれぞれですが、目的に沿って参加者の皆様に持ち帰っていただきたいメッセージが届いている人には届いているとアンケートの結果などから判断しているからです。ただし、意図が伝わっていない部分、オペレーション上の課題などもアンケートからわかります。そのため、厳しいフィードバックを受けても「失敗した」と思うのではなく、振り返りを行いながら、改善改良を重ねて良いイベント作りを心掛けています。
必要なのは目的達成と革新
——最後にBtoB企業がイベントを開催する際のアドバイスがあればお願いします。
2つあります。1つ目は、社内の目的とお客様の目的の両方を達成できるイベントを企画することです。そのためにはお客様の立場になって自身に問い続けることが大切だと思います。日々の業務に追われて時間がないからこれまで通りの内容をやるのではなく、お客様が本当に価値を感じるか、魅力を感じるかを考えることが重要です。
2つ目は、革新的なプランやアイデアを考え、お客様にとって参加する価値や意義を提供することです。新型コロナウイルスの影響でお客様のニーズは大きく変化していますし、イベントのあり方も大きく変化してきました。これまで通りイベントやウェビナーを開催するのではなく、柔軟に変化することが必要です。